開脚から痛みなく脚を回す意識付け
体の感覚の差異がわかっていくとき
「せんせ~!
ずっと言われてきたこと、やっとわかるようになりました!」
この方は、以前から、膝を後ろ側に押される癖があって
いろんな説明をしながら、ずっと注意してきたが
その時はよくなっても、次に見ると戻っている、という繰り返しだったのが
自分自身で
これは膝を違う方向に押している!
というのが、感覚でわかるようになって来られた。
上の写真は現在の立ち方。
下の写真は、自分で膝を押してみたもの。
見た目はこれだけ違う。
体が前傾して、背中が落ち、反り腰気味になっている。
腿も固く張っている。
肩甲骨の位置を明確にする、股の底を床と平行にする
骨盤の幅の中から脚の方向を合わせる、足裏を均一に踏むなど
いろんなアプローチをしてきて、このところはとてもよくなられている。
前には、開脚で膝裏が痛いと言われていたのも、やはり膝を押していたが
膝裏や足首をほぐして、イメージの仕方も変えてみたりと
ひとつずつわかってことと、自分の感覚が合致するようになって来られた。
じっくり時間をかけて、繰り返し丁寧にやっていくと
なかなか変わらなかったものが、すっと薄側1枚を抜いたように
すっきりしてくる。
初めて来られた時を思い出すと、お風呂でしょちゅう転んでしまう
肩が盛り上がり、腕がいつも吊り上げられて上がっていたのが
嘘のようで灌漑深い。
努力されたなあと思う。
繰り返しじっくり時間をかけて、自分の感覚として実感したものは逃げない。
小さな1歩が新たな自信になる。
ひとつできたら、次もできる。