骨盤と脚を分ける

骨盤と脚を分ける

「体がめちゃくちゃ固いんです」
初めて来られる方は大抵おっしゃるが
「わ～！ほんとにガチガチ！」
と思う方にはこの数年でもあまりおられない。

大抵はもともとはそうではないのに
長年の生活習慣や運動の仕方で
スムーズにいかない形で使われて固められていることが多いので
骨のありたい位置や使い方を促してみると
「あれっ！？いつもはどうしても行かないのに？」
ということも多い。

もちろん、個人差はあるので時間のかかる人もあるが
自分の状態がとてもきつくてしんどいことに気づかない人もある。
楽な状態でやってみて
こんなにしんどいことをしてたんだ、と初めて気づく。

昨日初めて来られた方も同じで
「すごく固いです」と言われていたが
やはり、自分の体の状態を認識されていなかっただけで
「あっ！」ということが多かった。



バーに至る前にもちろん自分の体の状態を認識してもらうために
いろんなことをしてもらっているが
開脚は脚を開くのでなく体幹の底を考えて2
で感じられた体幹の底の感覚で
プリエをしてもらった。

最初の写真では骨盤が後傾し
骨盤と脚が分けられず、無理な力で脚を開こうとしているが
反り腰の人に注意してほしいポイント
のように骨盤の幅からはみださないように
股関節を引き込んで脚を送り出すようにしてもらうと
写真のように張りがあり、背骨も伸びるプリエができた。
まだお腹の抜きもできてせぼねはもっと伸びられるし
足先を外に向けようとする意識が強いが
体の繋がりは感じられている。

これからレッスンに来られるうちに
少しずつ違う感覚が感じられるようになった行かれると思う。

うまくできる、できない
固くてきつい、スムーズにできるは
山の頂上と裾野ではなく
ほんのちょっとの感覚の差だ。

遠く見えて近く
近いように見えて遠い時もあるが
実際にはほんの少しの違いだと思う。
気付かなければ遠い。
気付けば近くなる。