股関節の余分な力を抜いて負担の少ない長い脚に
それぞれに必要な感覚を確実に育てていくこと
昨日のワークショップ。
ここ数か月、股関節の可動域を広げていくことを続けているが
全員が同じ歩調で進んでいける訳ではないけれども
どなたも、それぞれの段階に合わせて行っていることが
少しずつ形になってきた。
先週公開している開脚から痛みなく脚を回す意識付けを
してもらったもの。
開脚前屈から脚を回すことは出来る方だが、完全に内足になってきつい状態でされていたのが
初めての感覚を覚えられた。
この後、マットなしでしてみたのも、坐骨を中心に寄せ、脚の方向を合わせて内足になることなく出来た。
チェックの段階で、後ろ脇を引き込み、送り出して、肩甲骨、背骨をつなげて体幹が安定させる意識が出来た。
腕が長く無理がない。
前側の脇の引き込み、送り出しで空間が出来る。
更に股関節を中心から前後に分けて、より安定している状態。
ひとつ前の写真の方は、ここからアラベスク。
「いつまでも、このまま立っていられそうです」
開脚した時の脚の方向が、明確に感じられるようになって
腿の裏がしっかり床に着くようになり、クオリティが上がった方。
開脚の後、踵を押して股関節を引き込んでルルベ。
フラフラせずにしっかり立たれている。
ここからルルベで歩くのも軽く、自在に歩かれた。
毎回、WSに来られるようになって2年近くになるが
フルートを扱うこの方は、肺活量も大きくなった。
それぞれの生活様式や求めておられることによって
今のその人の状態に必要な段階のことが確実にレベルアップされているのを
感じている。
誰かとの競争でないこの場では
それぞれの最善を目指していくことが、何よりも大切なこと。
ここでは恥ずかしいこともなければ、人と比べてみじめになることもない。
自分自身ができることを着実にしていけばいい。
笑顔で帰って行かれるのを見るのは嬉しい。