いつうまくなるの?

うまさきせつこ

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テーマ:ボディコントロール

いつうまくなるの?

ずっと踊っていくには
体の使い方は大事である。

その大事さを身を持って知っているから
毎日の生活の中から
自分の体の状態を知り、ケアし
なかなかうまくいかないところをどうやってできるようにするか考えたり
調整したりする。

だが、体の使い方がよければそれでOKか?
というとそれだけではない。
その人自身の生きている姿、リアルタイムの過ごし方が
蓄積され、整理され、表現するに活かされてくることも
表現には欠かせない大切なことだと思う。

舞台に出たり、表現することは
自分がしたくてすることだと思っているので
したいと思わない人に無理に進めることはしていないが
よく言われるのは
「もっとうまくなってから」
「もっとできるようになってから」

気持はわからなくはない。
人前に出るのにカッコ悪いのは嫌だ
いろんなことができるようになってから颯爽とでたい

でも・・
いつうまくなるの?
出られるだけの「うまくなった状態」は
いつ見極めるの?
まだまだね
と思っているうちに経験を積めたはずのせっかくの機会を失ってしまうことも多々ある。
人前で踊ることなく、お稽古だけしていても
得られないものがある。

お稽古している時と人前に出て踊る時とは
同じことをしても違う。
お稽古ではできたのに人前でやってみると違ったり
思いもしないアクシデントがあったりする。
人前でやってみると、想像もできなかった「あっ!」と思うこともある。

人前で恥ずかしかったこと、うまくいかなかったこと
まあ、いいやん~と放っておかずに
精神的な面なのか技術的な面なのか、はたまたもっと違うことなのか
わからないけれど
それをまた試行錯誤しながら、また臨んでいくところに
10回のお稽古より、1回の舞台で得ることがあったりもする。

お稽古を積み重ねて、いろいろに工夫を凝らして臨んでも
失敗も反省も山ほどある。
「うまくなって」ないからこそ、1回ずつが大切な機会であるともいえる。

人は1人で生きている訳ではないから
やりたくても満足な形ではできないこともあるが
自ら自分の翼を切ってしまったり
籠の中に深く閉じこもって自ら飛ばない時もある。

飛べないのと飛ばないのとは違うが
飛ばないうちに飛べなくなることもある。

自分自身で言われなく課している
自分でも訳の分からない枷であることが多いのが
私自身もわかる。
かつてそうしていたことがあるからだ。

いったんはずしてみると
なんと無駄な枷であったことよと
思うこともある。
枷をはずせるのは自分だけだ。

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Mybestpro Members

うまさきせつこ
専門家

うまさきせつこ(ダンスインストラクター)

うまさきせつこモダンバレエ研究所

脚や股関節、肩、首の盛り上がり、正座できないなど体の辛い悩み、ダンサー、アスリートのしたいことがうまくいかない現状に自ら 編み出したボディコントロールで向き合う。定期クラス、WS、パーソナルレッスン

うまさきせつこプロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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