坐骨を中心に寄せる感覚シミュレーション
腕、肩の盛り上がり
昨日のコラム肩甲骨はピンポイントでは下がりません
の続きのような内容になるが
腕が上に引っ張られるように肩の方に盛り上がって肩幅が狭くなっている人も
三角筋がもっこり盛り上がり、ごつく見える人も同じように一方向にしか力が動いていないことが多い。
下の写真の方は肩甲骨も下げておられるし、脇の引き込みもされているが
肩がもっこりして、力が入ってきつそうに見える。
意識はしておられるけれども、ピンポイントの意識になっていて
2方向に引き合う長いつながりが感じにくくなっている。
誘導して、広い範囲で肩甲骨を下げてもらい、
脇を引き込み、更に腰方向に下ろしながら長いつながりを作り
二の腕の裏側を遠くに広げてみると、
脇の下は深くくぼみ、盛り上がりは消えて、すんなり伸び
楽な状態になった。
見た目にも楽そうに見える。
力を入れて固めていくのではなく、長く広く繋がりは作られているけれども
通っていく力の流れは滞りなく、楽に感じられる。
きつさを感じる時は、どこか遮られているところがあって、2方向に引き合えない。
『難しい』と思われる人もあるかも知れないが
体が楽かきついかを感じるセンサーは、」自分の体をよく知り
様々に試行錯誤して、少しずつ感じられることが増えていくものなので
一度やってみて一瞬に理解できるものではない。
それでも、誘導されてみて、今までよりは楽かそうでないかは感じられる。
難しいのはそれからのことで、自分でそれをできるようになるかである。
すぐにはできなくても、感覚は、あきらめなければ磨かれていく。
自分自身で探し当てた感覚は、間違いなく自分のものになる。