坐骨を中心に寄せる感覚シミュレーション
中心に集める意識
「中心に集める」
と言うと、「?」となる人もあると思うが
箱のように崩れない形のもののなかから
ロープが四方に出ていて
その端は箱の中心の奥にあって
しっかり手綱が握られている状態だと想像していただきたい。
このロープが外から引っ張られて
中心が握られておらず、ボンドか何かで出口に貼り付けられているだけだとしたら
引っ張られた方へ箱全体が引っ張られたり
ボンドでくっつけたところを補強したりして固定すると、限られた範囲でしか動かない。
そうして、だんだん四角かった箱自体の形が変わってくる。
と言えばわかりやすいだろうか。
昨日は中心に集めて通していくことを時間をかけてやってみた。
1度目はなんとなく・・が数度繰り返して、小さな感覚を感じながらやってみると
あきらかに違ってくる。
「こんなに力を使わなくていいの?」
と感じられた人が多かった。
箱の中でもロープが固まったり、弛んでいたり、強すぎたりと
がんじがらめに丸めている人も多い。
例えば上の写真は寝た状態で脚を持っているが、体幹部分はかなり意識されているものの
骨盤からはみでた脚を手で持ってきている状態。
それに影響されて体が歪んでくる。
矢印のように中心に集めたい。
下の写真では中心に寄せられて流れが出来ているので
ご本人も楽だし、見た目にも変化が感じられる。
手で持ってきているのではなく、骨盤幅からはみださずに出た脚が
素直に伸びている。
こんなふうに素直に脚が伸びられる時には、体幹部分が整って
小さな感覚も意識できるようになっている。
固い、柔らかいではなく、自分の体の状態をよく観察できて
自分自身で骨の位置を認識して、明確な実感を繰り返していくことで
自らの体を変化させていく。
一生付き合う体に時間をかけても向き合う価値がある。
わかりあえば体は応えてくれるから。