股関節の余分な力を抜いて負担の少ない長い脚に
体幹エレベーター
階段とエレベーターでは、どちらか楽か?と言えば
いろんな意味でどちらがいいというのは別にして
体が楽な点で言えば
エレベーターの方が楽に決まっています。
先日のコラム軸が通るルルベができますか?
でも、整った体幹部分が上昇すると、安定したルルベが出来るというお話をしましたが
角度や体勢が変わると、例えばこうなります。
体幹部があるべき位置で整えられていると
股関節がどの角度でも
その先の引きこんで送り出される脚の方向にも
背骨が生えている方向につながる首、頭の方向にも
自然につながっていきます。
脚と体幹部で作る角度が鋭角でも鈍角でも
つながりは変わりません。
このエレベーターのような箱部分は
どちらの向にもしっかり伸ばされていることがわかります。
どこかでつながりが途切れると、負担のかかるところが出来てきます。
固定されて動かないのではなく
体幹部分で意識するところを普段の自分の当たり前の感覚として
自然に行うことができています。
もちろんそうできるまでに多くの時間をかけています。
「首を伸ばさなくちゃ!」
「お尻を引っ張らなくちゃ!」
「脚をしっかり折らなくちゃ!」
と、部分に意識が飛ぶと、、うまくいかなくなるのも不思議ですが
体幹からの流れを考えながら、つないでいくと
手足、頭部の自由度が増します。
「あっちもこっちも考えないといけなくて難しい」
と言われる方もありますが
全体のイメージで部分に波及するようにしていく作業は
生活の中での物事の進め方と同じだなあと
私は思います。
WSでイメージできたことを踊りのなかでとらえ
どのように視線をつなぐか・・と考えて
踊りが変化して安心感の持てるものになった!
と言われる方もありました。
自分の中で整理しながら
体の中に落とし込む。
あれもこれもと意識を分散させるのでなく
自分が感じられる「ここから」を広げていくことで
「これ!」と実感できる時がきます。