開脚から痛みなく脚を回す意識付け
力の流れの方向を合わせる
報われない努力は空しい。
好きでやっていても、人には向上したい欲望があるから
ある程度のところまで来ると
そこから思うようにならないジレンマにつかまる。
努力の方向がどこか違わないか?
成功の大小は別にして
うまく行く人はうまくいく根拠があるはず。
自然の理にかなう努力の方向でなければ報われることが少ない。
力の流れの方向を合わせる、と言うのも
根拠ある努力の一つであると思われる。
体に限らず、どんなことにも言えるかもしれない。
床に寝て膝を立てた脚。
運動パフォーマンスの高い人だが
股関節からの流れと膝下の方向が違うので
無理に合わせようとすると足指が浮いて
それを踏もうとして、力の入る足になっていたが
最近この方向を促して随分無駄な力が抜けている。
更に下の写真では股関節を内側に引き込んで、骨盤が開かない状態にして
その股関節からの流れの方向に膝から下を
出来る限り合わせるようにした。
まだ安全にまっすぐには通っていないが
流れが感じられるようになっている。
自分自身で意識して流れの方向を合わせていけば
徐々に脚の形が変わり、よりはっきり流れが感じられるようになっていく。
この前の写真がないので比べられないが、短期間でも変化がみられる。
正座が辛い人にも方向を合わせ
念のためにふくらはぎと腿裏の間に座布団などをはさんで
座ってもらってみたが
全く痛くない訳ではないが、相当楽に座れ、ほとんど座布団が必要なかった。
方向を合わせる感覚を覚え、流れを感じて行けば
正座が出来るようになる、と希望を持たれた。
膝がちょっとした拍子にはまってしまう棚障害の方にも
同じように練習してもらっている。
方向が違わなければずれず、はまることがないからだ。
痛みがなく、楽に使える状態には根拠がある。
自然な状態に自分の体を認識していく。
日常生活で不具合が出ている体は、
その不具合がある状態を当たり前と認識しているから
いっぺんに変化はしないが
自然な状態に戻し流れの方向を合わせること、それも甲斐ある努力であると考える。