股関節の余分な力を抜いて負担の少ない長い脚に
荷物で傾く体
荷物を持つと、体が傾く人。
かなりの重い荷物でなくても、右肩に何かかけると
右肩が下がり、左肩が上がってしまう人。
中心に意識を持って荷物を持たないと
ほんの少しの重みでも、体はいとも簡単に歪んでしまいます。
荷物のかかった部分だけで支えているからです。
(意識なし)
(意識有)
背中にかけた荷物。
上の写真では
背骨を伸ばさず、肩甲骨の位置もとどめずで、荷物を背負うと
荷物は背中に添った形になりますが、重みはピンポイントで肩にかかり
下の方に重心が行きます。
本来の重さより重たく感じます。
下の写真では背骨が伸び、肩甲骨は下がり
脇も肩甲骨のラインに合わせ、中心を意識しているので
荷物と背中の間に隙間があり
荷物をかけた部分が広くなって、支える部分が広くなり
重心は上の写真より高くなっています。
体の中心を意識して荷物を持つと
余程重いものなら別ですが、日常の生活で持ち運びする重さのものであれば
体を歪めずに持ち運ぶことができます。
「重い!」と思うと体を傾けても、重いものは重いのです。
どうせ荷物を持たなければならないなら
中心の意識を持って、出来る限り体を傾けず、背骨を伸ばして持つことで
体への負担が変わってきます。
「荷物を持つと体が傾く」は、少しでも重いと体は傾くものだと思っているところがあります。
多少のものは体を傾けずに持てるもの。
赤ちゃんを抱く、赤ちゃんを背負う、も同じです。
肩や腕で背負うのでなく、体幹で受け止める。
思い込みで体を歪めず、荷物を持ちましょう。