重心を感じて立つ うまさきせつこのボディコントロール
反らすと痛くて固い手首を楽に使う
「手首が固い、曲げられない」
という方を見ると、力を入れて手首を折ろうとしていて
過剰な力が入っており、とても辛そうです。
手首が・・なんて考えもしない人が殆どかも知れませんが
怪我の後で固定などしていて、しばらく使っていなかったために
思うように動かせないような時を別にして
やはり手首だけを折り曲げようとして
部分だけを使っている結果、楽に折り曲げられないことが多いかも知れません。
この方はなかなか体が柔軟な方ですが、柔らかいがために体をくにゃっと
行く方向に行けるだけ行ってしまうところがあって、修正しようとすると
過度な力が入り苦労されているところがありました。
体のつながりが途切れてしまいがちなんですね。
手首に関しても、肘先に力が入ってしまい辛そうでした。
そこで体の繋がりを今一度確認しながら
肩甲骨~脇~手首までの流れを自然に通っていくように
促してみました。
私自身は手首が固くて辛いと思ったことはありませんが
手首だけを曲げようとしてみると、やはり肘から先には無駄な力が生まれて
腕が筋張って固くなり、手首は思うように反らしたり曲げたりはできませんでした。
普段の半分の可動域にしかなりませんでした。
これはきついし、辛いなと思いました。
何気なく手と手を合わせたりするときには、脇にはゆとりがあります。
何かに祈り、手を合わせる時には自然に力が抜けており
無理に折り曲げようとはしていません。
昨日UPしている肩甲骨はがしがうまくできないとき2や
肩甲骨はがしで脇のはみ肉バイバイ!で
繰り返しご紹介しているように
脇の下から肘方向に流れを送る意識で、中心に引き込む力ができる状態を作ると
体幹が整いやすく、末端にとどける流れが、少しずつコントロールできるようになっていきます。
これは脚に関しても同じで、足首が固いという方は
やはり足首だけを曲げようとしがちなので、体幹からの流れが途切れ
その恩恵がうまく受けられないのです。
途中で流れを途切らせないように、自然で楽な状態の体を作っていくことが
末端まで無理なく使える体につながっていきます。
末端をがんばって使おうと、そこだけ考えるのではなく
中心からのつながりを時間をかけて感じていくことは
遠い道のりのようにも、難しいことのようにも思いがちですが
赤ちゃんは誰かに教えられなくても
柔らかな体で寝返りを覚え、体を反らしたり、はいはいすることを徐々にできるようになります。
気付けば、1人で座り立ち上がり、歩き出します。
自分自身で体の自然な流れを確かめながら、できる行動をしています。
自分の感覚に忠実なことをして、そうなっていくのです。
大人になれば、いらないものもたくさん身についていますが
もと赤ちゃんの私たちも、彼らのように
自分の感覚に忠実にできることを探っていきましょう。
うまさきせつこモダンバレエ研究所HP
せつこのゆったり自分コントロール