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災害に備えていまできること

松田友和

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テーマ:糖尿病

東日本大震災が2011年3月11日に発生してから10年となります。その後 も熊本・北海道等、各地で震災被害が起こっています。ライフラインが寸断され、余震の恐怖が続くなか、インスリンや血糖測定器などを持ち出せず、 服用している薬もなかった方が多かったようです。
阪神淡路大震災から26年が経ちましたが、今後も、さまざまな地域で災害が起こることが想定されています。

発災直後は、交通網が寸断され、流通がストップすることが予想されます。そのため、発災3日間は、生活や生命の維持に必要な物品は自分自身で確保する必要があります。

避難所では
●普段使用しているインスリンがないか、量が不足している
●血糖測定器がないことが多い
●糖尿病薬はない
ことが想定されます。

さらに、
●供給される食品は炭水化物中心である = 血糖値があがりやすい
●長時間がれきや足場の悪いところを避難してきている = 足に傷が出来やすい
といった可能性もあります。

そのため、必要な薬・測定器などは自分で持参すること、水分はしっかりとること、足にケガがないかなど足をしっかり観察することも必要です。

お薬は余分に持っていますか?
内服薬やインスリンなどの注射薬は、1週間分くらいは余裕もって確保しておきましょう。
お水や履物などはすぐに持ち出せますか?災害グッズの準備は整っていますか?
災害は忘れたころにやってきます。年に一度は確認をして、万が一に備えておきましょう。

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松田友和
専門家

松田友和(内科医)

医療法人社団翠藍 糖尿病内科まつだクリニック

糖尿病専門クリニック。糖尿病専門医による薬物療法に加え、認定看護師や療養指導士など糖尿病専門スタッフがチームで食事療法や運動療法も行う。フットケア外来、禁煙外来、糖尿病患者友の会「ばんぶぅ会」もある。

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