「フットケアの日」
靴の中に小石が入ってきて気持ち悪い思いをしたことがない人はいないのではないでしょうか。
裸足であるいていて、米粒程度のゴミを踏んでしまっても気持ちが悪いものです。
しかし、糖尿病により高血糖の状態が長く続くと、足の裏やゆびに大きな傷が出来ても痛みを感じないようになってしまうことがあります。これが糖尿病神経障害の1つの感覚の低下です。
さらに、高血糖状態ではできた傷も治りにくいことが知られています。
虫に刺された傷や靴擦れの傷が徐々に大きくなり、気がつけば腐ってしまい、下肢を切断しなくなってしまう糖尿病患者さんが年間3000人程度いらっしゃることをご存じでしょうか。下肢を切断するということは、場合によっては歩けなくなってしまうことを意味します。糖尿病患者さんの「足を守る」を目的とする外来を「フットケア外来」と言います。
「足を守る」ことは、「歩行を守る」ことに、さらには「命を守る」ことにつながります。
「フットケア」はとても大事なことですので、アメリカなどでは足の専門家による足の専門外来があります。一方、日本では糖尿病内科、循環器内科、形成外科、血管外科、整形外科など様々な専門家の医師が既に起こってしまった足病変を診察しているのが実状です。
大事なことは、足病変を未然に防ぐこと、あるいは早期に発見して悪化させないこと、です。
そこで、偕生病院糖尿病センターではこの8月からフットケアの専門看護師による「フットケア外来」を開設いたしました。私たちの体重を一手に支えてくれている足にもっと注目しましょう。「健康は足元から」という言葉もあります。
足に痛みがある方、傷がある方、爪に異常がある方、などなど、気になる方は「フットケア外来」にお越しください。
「フットケア外来」開始(スタッフ記事)
その第1回目の様子を、当院スタッフが記事にしてくれました。
「フットケア外来」始まりました!