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2回目の宮城県大崎市立古川第一小学校での講演会「思春期・反抗期の子どもとのつき合い方」

長谷川満

長谷川満

テーマ:教育・人権講演会

2月14日(土)は宮城県大崎市立古川第一小学校でGoogleMeetでのオンライン講演会がありました。
テーマは「思春期・反抗期の子どもとのつき合い方」
自由参加にも関わらず約150人もの保護者の方が参加して下さいました。
お世話いただいたPTA役員の方も「過去に例を見ない参加率でした!」と喜んでおられました。



子どもが愛してくれている、守ってくれている


最初に「結婚式を控えた娘さんへのお父さんの手紙」の話をしました。
そのお父さんは、娘さんが6歳の時に奥さんを交通事故で亡くされました。
それからは父娘二人で一生懸命生きてこられ、いよいよ来月は娘さんの結婚式。
その娘さんに宛ててお父さんは手紙を書かれます。
その手紙で、奥さんが亡くなった直後「どうして生きていけばいいのか」わからず、6歳の娘さんと一緒に心中しようとしていたことを告白されます。
その日、最後の思い出にと二人で遊園地に行かれました。
ひとしきり楽しんだあと、何も知らないはずの娘さんが
「もういいよ、お父さん。もう、お母さんのところに行こ。」
て言われたんです。
その言葉でお父さんは目が覚めました。
そして二人で大声で泣かれたそうです。
「あの時の君の言葉が私を救ってくれたんだ。」とお父さんは感謝の言葉をその手紙に綴られました。

親はね、自分が子どもを愛している、自分が子どもを守っていると思っていますが本当は逆なんですね。
子どもが愛してくれている、子どもが守ってくれている、子どもが教えてくれているんですね。
だから親は子どもに対して傲慢になってはいけないんです。
抑えつけるように上からものを言うことを慎まなければいけません。

子どもはね、親の気持ちや親のダメなところを否定しません。
全てを受け入れてくれています。
私たち親はいつもそれを忘れないようにしたいと思います。



詩「思春期をやり直せるなら」


まずはこの詩をご覧ください。
読んでみます。

詩 「 もし思春期をやり直せるなら 」

もし子どもの思春期をやり直せるなら
勉強のことばかり言わずに
もっと楽しい話で笑い合うようにします。
注意やダメ出しばかりしないで
子どものいい所を見るようにします。
学費や老後の為だと節約ばかりしないで
私が生き生きすることにお金も時間も使います。
「あんたが悪いんでしょ」
と何もかも子どものせいにしないで
「ごめんね」と素直に謝ります。
子どもの問題を子どもの問題とせず
自分の問題と捉えて自分のありようを振り返ります。
子どもを変えようとせずそのままを愛します。
子どもの将来の為だと
うるさく口出ししないで温かく見守ります。
脅したり厳しいことばかり言わないで
「大丈夫。なんとかなる。」と安心させてあげます。
子どものことばかりに気をとられていないで
しっかりと自分の人生を生きるようにします。
子どもは思い通りにならないものと早々にあきらめて
望んだ時に援助するように心がけます。
家庭はラブワゴンで、家族はあいのりメンバーで
悩んだり苦しんだりしながら
それぞれに成長しているのだと考えます。
家庭生活とは真実の愛を探す旅であり
真実の愛はいつもそこにあることを忘れずに
家族全員に感謝と尊敬をもって
接していくようにします。
遠い幸せではなく
今ここにある幸せを大切に暮らしていきます。

    by はせがわみつる


「この詩のどこに共感しますか?」と保護者の皆さんにお尋ねすると、「注意やダメ出しばかりしないで」とか「脅したり厳しいことばかり言わないで」が多いですが、それだけ我が子にはそういう言葉がけになってしまっている、ということです。
 そこを自覚してもっと子どもが勇気づけられるような言葉や元気になる言葉をかけると子どもが良い方向に変わるだけでなく親子関係も楽しいものになると思います。



思春期の子どもの特徴、思春期の子どもへの接し方


 思春期の子どもの特徴

1、 親に対して批判的になり、矛盾をつくようになる。

2、 あまりしゃべらなくなる。秘密を持つようになる。

3、 自分の部屋で過ごす時間が多くなる。

4、 友人関係を大切にするようになる。

5、 外見や能力、周りの目に敏感になり、劣等感を持ちやすい。

6、 親に対する言葉遣いや態度が悪くなる。

7、 言うことが日によって違う。感情が変わりやすい。

思春期には子どもの「自我」が目覚めます。
自分を客観的に見る自分、世界を批判的に見る自分、恥や周囲の目を気にする自分、異性が気になる自分が生まれてくるということです。
客観性と批判性、恥の意識が生まれるが故に劣等感を持ってしまったり、自分が好きになれなかったり、そんなネガティブな感情から言葉が荒れたりもします。また親とも話したくないという気持ちにもなります。
これも成長の通過点です。
では、この時期の子どもにどう接していけばいいのでしょうか。

 思春期の子どもへの接し方

1、 親の考えを押しつけない。正論で言い負かさない。

2、決めつけない。頭ごなしに叱らない。

3、兄弟や親戚、同級生と較べない。

4、子どものいい所を見る。

5、「口を出す」愛情ではなく、「そっと見守る」愛情を持つ。

6、「勉強しなさい」等、上から命令口調でものを言わない。

7、 強制・管理したりせず、ゆっくりくつろげる家庭にする。
     
わかりやすく言えば「話を聴く」「待つ」「任す」「余計なことは言わない」ということです。
まあ、これが一番難しいです。
親の愛情も、世話を焼く愛情から受け身の愛情(聴く、待つ、任す)に変わる必要があります。
この受け身の愛情の方が本当は深いんですね。深い分難しい。
でもその深い分、後々の親子関係にものすごく良い影響を与えます。
ずーっと良好な親子関係が続きます。



福は無為に生ず


「福は無為に生ず」
その意味は、幸せは求めて得られものではなく、作為を捨て自然の流れにお任せしていくところにこそ生まれるものである。

無為とは、はからわず全てを自然の流れにお任せする、心のありようを言います。
ありのままに、自然にという意味もあるので「無為自然」と言うこともあります。

この「無為」というのは2500年前の中国の老子の言葉です。
私は「無為の子育て」というのを提唱しておりまして、どんなものかと言いますと、
「いい親になろうとせず、いい子に育てようとせず、ありのままの自分でありのままの子どもを愛し育てていく。それが一番楽で、一番幸せで、一番子どもが伸びる子育てです。」というものです。

まず私が皆さんにお伝えしたいのは「良い親になろうとしなくていい」ということです。

子どもが言うことを聞かない。
ゲームばっかり、YouTubeばっかり見てる。
そもそも子育てってどう育てたらいいのかわからない。
色々なことが不安やし、色々悩むし。
私って全然いい親じゃないわと思われた方は無為の子育てから見たらそれで100点満点です。
なぜか?
子どもが思い通りにならないのはとても自然なことだからです。
それでいいのです。



子育ては悩んで当たり前、不安になって当たり前、心がそういうことで揺れていいんです。
我が子を本当に愛しているからこそ悩むし、不安になるんです。
あなたのそのありのままの姿こそ愛深い母親の姿なのです。
愛情というのは偽りのない姿の中に意図せず表れるものです。
だからしっかりした方針でまっしぐらに正しい子育てなんてしなくていいのです。
そんなの不自然です。

真っ直ぐに理想の子育てをしようとすると溺れる


子育ては「川泳ぎ」みたいなものです。
理想の子育てを目指して川の流れを無視して真っ直ぐに泳ごうとすると溺れてしまいます。
川の流れに逆らわないで斜めに泳ぐと溺れることなく向こう岸に行けるのです。
川の流れとは何か?
それは子どもが思い通りにならないということです。
子どもが思い通りにならないことに腹を立てず「そうか、そうか」と受け入れること、それが川の流れに逆らわないということです。
それは自然の流れに乗ることでもあるのです。
自然の流れに乗ると努力なしに「その子らしく幸せな子」に育つのです。
それが無為の子育てです。

質問と感想

講演の終わりに質問と感想をいただきました。
質問は「思春期の前の子どもの子育てはどうしたらいいですか?」というものでした。

『思春期の子どもへの接し方の1番〜7番は、思春期前の子どもさんに対しても言えることなんですね。だから、親の考えを押し付けず、子どもの話をよく聞いて、他の子と比較せず、子どもの良いところを見て、口出しせず、「勉強しなさい」と命令口調で言わず、家ではゆっくりさせてあげたら良いんじゃないでしょうか。これは何も思春期の子どもに限ったことではなく、このように接していかれると親子関係も良好で主体的、前向きで幸せなお子さんに育つと思います。』

感想は「詩『もし思春期をやり直せるなら』の、子どもの問題を子どもの問題とせず、の部分が本当にそうだなあと共感して、子どもに教えられることが多々あるなあと感じました。また、思春期の頃は自分もそうだったなあとその頃を思い出して、今このタイミングでこのお話が聞けたのはとても貴重でした。ありがとうございました。」

もう一人の方は「ついつい子どもに口うるさく注意をしていた自分を振り返るとても良い機会になりました。このお話を聞いてなければ、そんな自分の姿にも気づけなかったと思うのでとても良い機会になりました。ありがとうございました。」

そんな嬉しい感想を二人の方が発表して下さいました。

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長谷川満
専門家

長谷川満(講演会講師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

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