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第21回京都府 学童保育・児童館職員・保育士研修会 

長谷川満

長谷川満

テーマ:教育・人権講演会

11月30日(日)は宇治市産業会館で第21回京都府 学童保育・児童館職員・保育士集会(自治労京都府本部主催)で講演させていただきました。聴いてくださるのは主に宇治市や京田辺市、八幡市の学童保育の指導員様です。
講演テーマは
第1部「自信とやる気を引き出すプラスの問いかけ」
第2部「大人の自己肯定感の高め方」


無為の子育て

私は「無為の子育て」を提唱していまして、無為とは2500年前の中国の老子の言葉です。



無為とは「余計なことはしないで全てを自然の流れに任せていこう」という心のあり方です。
それで無為の子育てとは
「いい親になろうとせず、いい子に育てようとせず、ありのままの自分でありのままの子どもを愛し育てていく。それが一番楽で、一番幸せで、一番子どもが伸びる子育てです」というものです。
まず皆さんにお伝えしたいのは
「いい指導員になろうとしなくていいですよ」ということです。
あなたはあなたのままで子どもたちに関わってあげて下さい。
上手くできなくても構いません。
無理せずあなたはあなたらしく子どもたちに施してあげて下さい。

うちの次女が保育士なんですが、親の私が言うのもなんですが優しい娘です。
優しいからなのか、保育園のクラス担任になっても子どもたちをまとめたり、規律正しくシャッキとさせるのは苦手なんですね。
だから娘のクラスの子どもたちは好きなことをやっていたり、まとまりがないので保育園からの評価は高くないかもしれません。
でも、子どもたちは生き生きしていて僕から見ると良い保育士なんです。
だからどの観点から見るかで評価って変わると思うんです。
皆さんもそれぞれ性格も違えば接し方も違うと思いますが、それぞれの良さというものを生かしていけばいいと思います。

第1部「自信とやる気を引き出すプラスの問いかけ」

大人が普段子どもに欠けている言葉ってどんな言葉が多いでしょう?
「早よしなさい」
「もう宿題したの?」
「何回言ったらわかるの!」
「いい加減にしなさい」
「ちゃんとしなさい」
こんな言葉が多いでしょうか。



実は大人が子どもに掛ける言葉の8割以上は注意・命令・禁止・叱責なんですね。
これでは自信もやる気も出ません。
これらの言葉は上からの言葉で対話になりません。

子どもの自信ややる気を引き出そうと思ったら、もっともっと対話をしなくちゃ引き出せません。
ちょっと例を挙げて説明します。

「なんで勉強なんてせなあかんの?」と聞かれたら

中学生くらいになると「なんで英語なんて勉強せなあかんの?」なんていう子がいます。
こういう時は大人が考えた答えを言うのではなく
「なんでやと思う?」と問い返すといいんですね。
そうすると
「海外旅行に行った時に英語喋れんかったら困るから」とか「仕事で英語いるから」とか言います。
その流れで「君は将来、何になりたいの?」とまた問いかけると
「国際的なスタントマンになりたいねん。ハリウッド映画に出るような。先生、ハリウッドってアメリカか?」
「そうやアメリカやで。」
「それなら僕、ハリウッドで仕事するんやったら英語話せなあかんやん。」
「じゃあ、英語頑張ろうか。先生がわかりやすく教えてあげるやん。」
「ありがとう先生」



こういうふうにして子どもの意見を聞こうとして問いかけていくと、対話が成立してその中で子どもが自分で答えを見つけていく。
それは大人が押し付けた意見ではなくて、子ども自身が自分で考えて自分で出した結論ですから前向きに取り組む可能性大なんですね。
それだけじゃなくて、いつもそういうふうに子どもの意見を聞こうとして子どもに問いかけていると、子どもは自分で考えるようになるし、自分で出した答えに責任を持つようになります。
つまり子どもの主体性を育むことにつながるんですね。

また子どもの考えや気持ちを理解しようとして問いかけることによって、その子に対する愛情とその子を尊重する態度を示すことになります。
それが子どもとの良好な信頼関係を築くことにもつながります。

子どもに対するプラスの問いかけ、マイナスの問いかけ

そいう意味では今までの注意・命令・禁止・叱責の言葉の代わりに、もっと子どもに問いかけていくようにすればいいのですが。この問いかけにもプラスの問いかけとマイナスの問いかけががあります。
下の資料をご覧ください。



プラスの問いかけとは子どもの考えや気持ちを聞こうとするもので、このように問いかけられると子どもは、自分は大切にされている、認められている、愛されていると感じます。このように感じるとき、子どもは自らの内に宿る『自己成長力』を発揮し、主体的・意欲的に物事に取り組んでいくようになります。

普段の言葉を意識化してマイナスのものをプラスに変えていく

問題は、マイナスの問いかけを無意識にいっぱいしているということです。
そこを意識化する。
自分が子どもにかけている言葉を意識化してマイナスのものをプラスに変えていく。
そうするとプラスの問いかけをしている皆さんもプラスの問いかけをされている子どもたちもプラス思考、ポジティブ思考に変わってきます。
子どもとの会話も前向きになってきます。
子どもにかける言葉が変わると子どもとの関係が変わってきます。
そして子どもとの関係が変わってくると子どもが変わってくるのです。
実は自信とやる気を引き出す最大の鍵は子どもとの関わりにあります。



自尊感情や自己肯定感を育てる関わり

ではどういった関わりが子どもの自信とやる気を引き出すのか、資料をもとに皆さんと一緒に考えて参りたいと思います。
下の資料をご覧ください。



実際に体験した具体例やドラえもんの話、発達障害傾向が改善した子どもの話、心理カウンセリングがどのようにできたのかなどの話を交えわかりやすく解説しました。

一通りお話しした後は感想や気づきをグループでシェアしていただきました。
お一人お一人それぞれ違う詩をプレゼントしました。



大人の自己肯定感を高める10の方法

15分間の休憩の後、下の資料を使って自分自身の自己肯定感を高めるためにはどうすればいいのかをお話ししました。



他人軸ではなく自分軸で決められる自分になるためには時には「好きか嫌いか」「どちらが楽しいか」「自分にとってどちらが幸せか」で決めることも大切とお話ししました。
また現実自己と理想自己のギャップが大きいと精神的にも良くないし自己肯定感も高まらないので、自己受容の大切さもお話ししました。

25分の講演の後、約20分間グループで感想や気づきをシェアしていただきました。








 教育講演・人権講演のテーマや内容、お問い合わせについては
 http://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/64075/

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     < 最近行った講演会 >

 2025年11月 兵庫県立氷上西高等学校
 「自己開示と他者受容の体験グループワーク」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5209219/

 2025年10月 大阪府守口市市民向け講座
 「思春期の子どもとの上手な関わり方 〜自信とやる気を引き出すプラスの問いかけ〜」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5204897/

 2025年9月 加古川市子育てプラザ ママ講座「子育て講演会」
 「無為の子育て 〜あなたのままで100点満点〜」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5204370/

 2025年9月 兵庫県稲美町立幼稚園五園合同家庭学級・人権研修会
 「子どもを幸せに伸ばすための10の秘訣 〜あなたのままで100点満点〜」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5202889/

 2025年9月 大阪府貝塚市立第四中学校区PTA研修会
 「子どもを幸せに伸ばす10の秘訣」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5202789/

 2025年8月 茨城県古河市人権教育講演会
 「いのちの大切さを子どもたちにどう伝えるか」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5200303/

 2025年7月 福島県郡山市教育委員会主催
 「子どもを幸せに伸ばす10の秘訣」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5199309/

 2025年6月 兵庫県新宮子育てつどいの広場
 「無為の子育て あなたも子どもも100点満点」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5194894/

 2025年5月 山口県岩国市PTA連合会オンライン講演
 「子どもを幸せに伸ばす10の秘訣」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5194022/

 2025年2月 東京都港区立芝浦小学校
 「無為の子育て 〜あなたも子どもも100点満点〜」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5185326/

 2025年1月 相生市青少年健全育成市民大会
 「自信とやる気を引き出すプラスの問いかけ」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5183690/

 2024年11月 岐阜県多治見市立滝呂小学校
 「思春期・反抗期の子どもとのつきあい方」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5179754/

 2024年11月 大阪府枚方市教育委員会オンライン講演
 「思春期・反抗期の子どもとのつきあい方〜自己肯定感を育てる7つの関わり〜」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5178968/

 2024年11月 京都府亀岡市口丹波地区私立幼稚園PTA連合会
 「子どもを幸せに伸ばす10の秘訣」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5177972/

 2024年10月 大阪府堺市立泉ヶ丘東中学校区教育講演会
 「無為の子育て 〜あなたも子どももそのままでいい〜」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5177177/

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長谷川満
専門家

長谷川満(講演会講師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

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