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加古川市子育てプラザ ママ講座「子育て講演会」

長谷川満

長谷川満

テーマ:教育・人権講演会

9月24日(水)は加古川市市民交流ひろばで講演会がありました。
聞いてくださるのは子育てプラザに通われている0歳〜4歳児のママさんたちです。

テーマは「無為の子育て 〜あなたのままで100点満点〜」




子育てにおける大切な2つの視点

今日は最初に子育てにおける大切な2つの視点についてお話しします。
1つ目の視点は子どもの問題は時に親の心の反映である、または親に何か大切なことを教えてくれているという視点です。

スキンシップを嫌がる小1男子

先日大阪のある小学校に講演に行った時に一人のお母さんからこんな相談を受けました。
「小学校1年生の男の子なんですけど、私がスキンシップを取ろうとしたり、ハグしようとするととても嫌がって逃げ回るんです。どうしてなんでしょうか?そんな場合はどうしたらいいでしょうか?」

そうですか・・
普通そのくらいの年齢ですとまだまだハグしてもらえるのは嬉しいものですけどね・・。
ところでご主人との夫婦仲はどうですか?

「別に悪くありません。」

そうですか・・。
ではご自身のお父さんお母さんとの仲はどうですか?

「母とはうまくいってますし、父とも最近はうまくいっています。」

ご主人ともうまくいってるし、お父さんお母さんともうまくいっている・・。
ではご主人の方のご両親とはどうですか。

「お付き合いしていません。」

よく聞いてみるとご主人の実家とは絶縁状態で、この方がお付き合いを拒絶されているとのことでした。

そうでしたか・・。
子どもさんはあなたからの接触を拒絶されているし、あなたは義理のご両親からの接触を拒絶されている。
そっくりの構図ですね。
あなたが子どもさんからスキンシップを拒絶されて、とても寂しい思いをされて悩まれているようにご主人のご両親も接触を絶たれて寂しい思いをされているんじゃないでしょうか。
それを子どもが身をもって教えてくれているんじゃないでしょうか。
この2つの問題はリンクし合っていてあなたが義理のご両親を赦してあげて、また仲良くお付き合いされるようになれば子どもさんも素直になってスキンシップを嫌がらないようになるかもしれませんね。

そう言うとその方はハッと気づかれたような顔をしておられました。
そして「分りました」と言って帰っていかれました。



このように子どもの問題とばかり思っていたけれど、よくよく考えて見たら自分の問題だったということはよくあることです。
ですから何か子どものことで困ったことがあったら、あわてて何かをしようとするのではなく、一呼吸おいて冷静になって自分のことを見つめ直すということが大切です。
夫婦関係はどうか。
自分の両親との関係は?
義両親との関係は?
許せていないことはないか。
そこを見つめ直してそこを直すようにすると、子どもの問題が自然に消えていたということはよくあることです。

「そのお口は何のためについてるの?」子どもの答えに感動

2つ目の視点は親である自分の方が子どもに愛され、子どもに守られ、子どもに教えてもらっている側なんだという視点です。

ある賢いしっかりした子がおったんですね。
3歳か4歳、そのくらいです。
言葉を話せるようになったんは早かったんですね。そしてしっかりもしてるんです。
ドラッグストアに行っても「お母さん、また私のおむつ買い忘れてる」て教えてくれるんです。
しっかりしてるんですけど、まだおむつは取れてないんですね。
ある日、その子がトイレトレーニングしててパンツの時にお漏らししてしまったんですね。
お母さんもその時しんどかったんでしょうね。
「上手におしゃべり出来るのに。そのお口は何のためについてるの?!」
と強い調子で言われました。
するとその子は泣きながらこう言ったんです。
「ママ・・」
「えっ?ママが何?!」
「ママって言うためについてるの。」
お母さんはその言葉を聞いた途端、頭が真っ白になって涙が溢れてきたそうです。
「そっかー、そっかー。
 ママって呼んでくれるためについているんだ・・」
その言葉は一生忘れられない言葉になったそうです。

皆さんは今、そういう愛に包まれて子育てされています。
「ママ」て呼んでもらえることは当たり前じゃないんです。
「ママ」て呼んでもらえることは特別に幸せなことなんですね。

親はね、自分が子どもを愛している、自分が子どもを守っていると思っていますが本当は逆なんですね。
子どもが愛してくれている、子どもが守ってくれている、子どもが教えてくれているんですね。
だから親は子どもに対して傲慢になってはいけないんです。
それを忘れないでください。

自然の流れに逆らわない子育て

子育てって思うようにいきませんね。
でもそれでいいんです。
自然の流れを無視して、理想の子育てに向かって一直線に進もうとすれば溺れてしまいます。
子どもが発達障害かもしれないと不安になって「普通の子」にしようと一生懸命になって一直線に進もうとすればやはり溺れてしまいます。



子育ては自然の流れに逆らわず、その流れのままに流されつつ斜めに泳いでいけば自然に向こう岸(その子らしい幸せな子育て)にたどり着くのです。
だから、子どもが好き嫌いがあれば無理に直そうとしない。
同じ服しか着てくれないのであればそれはそれで良し。
そういう無理のない子育てが結果、子どもの成長、子どもの幸せにつながるのです。

子どもが成長する上で大切な3つの「あ」

子どもが成長する上で大切なことは3つあります。

あんしん(安心)
あいじょう(愛情)
ありのまま

です。
これを成長のための3要素と申します。
別名「3つの『あ』」。
全部『あ』から始まります。

どうすれば子どもたちは安心できるのか。
嫌いなものを食べさせられないこと。
自分が好きな服、安心できる服を着させてもらえること。
子どもの気持ちに沿って接してあげれば子どもは安心できます。

あいじょう(愛情)とありのまま。
この2つは合わせるととてもいい言葉になります。
「ありのままを愛する」



ありのままを愛するとはやんちゃな子はやんちゃな子のまま、引っ込み思案な子は引っ込み思案な子のまま、そのままを愛するということです。
一言で言うと「子どもを変えようとしない」ということです。

子どもが安心できて、受け入れられ、愛されていると感じるとき、子どもは自らの自己成長力を発揮して最も適切に伸びていきます。

子どもを幸せに育てる10のルール

娘の結婚式の時に牧師さんから「幸せな結婚の10のルール」と言うのを教えてもらいました。
紹介します。



とってもいいお話しだと感激しまして、私もそれを真似て「子どもを幸せに育てる10のルール」というのを作りました。
これです。



この10項目全部を守ろうとする必要はありません。
この中の1つでも2つでも共感するものがあればそれを参考にすればいいだけです。
大切なのは自分らしい子育てをすることです。
それが一番自然で、一番楽で、一番幸せな子育てです。



まとめ

その後、子どもに何をしてやれるか、何を身につけさせてやれるかではなく、子どもが持ってきてくれた愛や喜びや幸せを受け取ることの方が何倍も大切です。なぜなら幸せな親が幸せな子どもを育てるからです。
とお話ししました。

「子どもからの3つのプレゼント」のお話の後、ありのままの自分を許し、ありのままのあなたで育ててあげてください。
そしてお子さんやご主人のダメなところや欠点も許してあげてください。
そうすれば家庭に笑顔が生まれます。
そうして皆さんが許しあって、笑い合って幸せに子育てしていかれることを願っております。
という言葉で講演を締め括りました。

参加してくださった皆さんにお一人お一人それぞれ違う詩をプレゼントしました。

主催者様のご厚意で書籍販売もさせていただきました。

参加してくださった皆さん、お世話してくださった子育てプラザの皆さん、本当にありがとうございました。










 教育講演・人権講演のテーマや内容、お問い合わせについては
 http://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/64075/

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     < 最近行った講演会 >

 2025年9月 兵庫県稲美町立幼稚園五園合同家庭学級・人権研修会
 「子どもを幸せに伸ばすための10の秘訣 〜あなたのままで100点満点〜」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5202889/

 2025年9月 大阪府貝塚市立第四中学校区PTA研修会
 「子どもを幸せに伸ばす10の秘訣」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5202789/

 2025年7月 福島県郡山市教育委員会主催
 「子どもを幸せに伸ばす10の秘訣」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5199309/

 2025年6月 兵庫県新宮子育てつどいの広場
 「無為の子育て あなたも子どもも100点満点」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5194894/

 2025年5月 山口県岩国市PTA連合会オンライン講演
 「子どもを幸せに伸ばす10の秘訣」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5194022/

 2025年2月 東京都港区立芝浦小学校
 「無為の子育て 〜あなたも子どもも100点満点〜」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5185326/

 2025年1月 相生市青少年健全育成市民大会
 「自信とやる気を引き出すプラスの問いかけ」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5183690/

 2024年11月 岐阜県多治見市立滝呂小学校
 「思春期・反抗期の子どもとのつきあい方」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5179754/

 2024年11月 大阪府枚方市教育委員会オンライン講演
 「思春期・反抗期の子どもとのつきあい方〜自己肯定感を育てる7つの関わり〜」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5178968/

 2024年11月 京都府亀岡市口丹波地区私立幼稚園PTA連合会
 「子どもを幸せに伸ばす10の秘訣」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5177972/

 2024年10月 大阪府堺市立泉ヶ丘東中学校区教育講演会
 「無為の子育て 〜あなたも子どももそのままでいい〜」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5177177/

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長谷川満(講演会講師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

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