ベビマサークルはぐ☆ハグさんで「あなたも子どももそのままでいい」読書会開催しました

長谷川満

長谷川満

テーマ:教育・人権講演会

 12月26日(水)は午前中、加古川市総合福祉会館で
 「ベビマサークル はぐ⭐︎ハグ」さん主催の読書会がありました。

 この本をテキストにしての読書会です。




 最初の30分間は「わらべうたマッサージ」、そのあと90分が読書会です。
 12組の親子さんが参加されました。

 
 本を読む前にフリップを使って乳幼児期の子育てについてお話しさせていただきました。







 
 乳幼児期で一番大切なことは、親子の触れ合いを通して子どもの心とお母さんの心に「愛着形成」ができることです。
 ですから、今みなさんがされていたわらべうたを歌ってのタッチセラピーも愛着形成にとってとても良いことです。
 この愛着形成がスムーズにできると子どもは次のものを獲得することができます。

 *愛着形成・・触れ合う、喜び合う、優しく語りかけ世話をする等によって主に母子の間に生まれる1対1の愛情、信頼を基とした関係形成のこと。愛着関係が安定することによって子どもは肉体的にも精神的にも健全に発達していける。





 「基本的信頼感」とは、この世界はいいところだと信じられるということです。
 その信頼感、安心感が「発達促進」にも、意欲向上、積極性にもつながります。
 ですから、子どもの発達の遅れなどに不安がある場合は、
 まず何よりも愛着形成を意識して子育てしてください。

 何も難しいことはありません。
 たくさん触れ合って、笑顔でたくさん話しかけてあげて、
 子どもが泣いたら、おっぱいをあげたり、おしめを替えたり、
 赤ちゃんが安心できて、いっぱい愛情を受けられる生活をするということです。
 もちろんみなさんが無理のない範囲でいいんですよ。
 いつもいつも良いお母さんでいる必要はありません。




 
 この言葉は先日、姫路の野間こどもクリニックの野間先生に教えていただいた「小児科医の心得」です。

 乳幼児は時に、お医者様でも慌てるような症状や様子を表すことがあって、その時に慌てて処置をしてしまうとかえって子どもを害してしまう(harm)
ことがある。だから「あわてるな まずは見守れ」を念頭において治療に当たらなければならない、という戒めの言葉だそうです。

 子ども、特に赤ちゃんというのは「命そのもの」です。
 命というのは、自然の力、自然の神秘そのものであり、
 これはもう人間の知恵を超えたものであって、
 計測不可能、予測不可能でありながら、
 見方を変えれば最も強力で、最も信頼できるものでもあります。

 その命や自然の力をもっと信頼し、生かしていくような子育て。
 人間の計らい心やエゴの心を少し抑えて、命の力にお任せしていく子育て。
 そういう子育てが一番楽で、一番子どもが伸びる子育てなんですね。
 やはり自然の力が一番強いし、一番確かです。



 



 
 みなさん「助長」という故事成語はご存知でしょうか。





 あるお百姓さんが稲の成長の遅いのをじれったく思って、苗を「伸ばしてやろう」と一本一本引っ張って回った。
 家に帰って息子に「今日は疲れた。苗を一本ずつ伸ばしてやったわい。」と言った。
 それを聞いた息子は驚いて急いで田んぼに行ってみると、苗は根が切れてしまって全て枯れてしまっていた。

 
 子育てもこれと同じで、よその子と比べて発達が遅いのを心配して余計なことをいっぱいしてしまいますね。
 でも子どもの発達というのは個人差があって、早ければいいってものではありません。
 うちには3人子どもがおりましたが一番言葉が遅かった子が一番いい大学に行きましたからね。
 身長でもそうでしょ。
 小学生の時に背が高かった子が必ずしも背が高くなるとは限りません。
 
 発達も学力も同じです。
 僕だって小学校2年生までは成績は普通以下でしたから。
 その子が伸びる時期っていうのがあって、その時にそれができるようになるのがその子の発達にとって一番適切で一番伸びるんですね。




 
 「天の時 子どもの時を待つ」

 その子にとって一番いい時に言葉を話し出すようになり、その子にとって一番いい時にオムツがとれ、その子にとって一番いい時に文字を覚えます。
 その時が来るのを信じて、今のその子が安心していられるように接してあげてください。

 
 その後、本を読んでいきました。



 





 


 段落ごとに区切って声に出して読んでいただきました。

 その後、一人一人の感想や質問、悩み事などをみんなでシェアしました。

 みなさん「本当にこれでいいのか」「子どもに悪影響を与えているのではないのか」と不安を抱えながらも、一生懸命子育てされている姿をありのままにお話ししてくださいました。

 それら個別の悩みを「わかる、わかる」「私も同じ」と共感し、受け止め合うことによってみなさん安心することができたように思いました。

 自分一人がこんな悩みを抱えていると孤独感を感じておられたのでしょう。

 みんな同じように子育てで悩んでいるんだ、不安に思っているんだとわかると安心できるんですね。

 普段はそんな内面の悩みをさらけ出すことはないので、今回の読書会がそのような場になってみんなで一人一人の悩みを共有できたことはとても意義深かったように感じました。

 また、「子育てで悩んでいるのは私一人じゃないんだ」と悩みや不安を分かち合える場ができたらいいなあって思いました。

 「みなさん、子育て頑張らないでね。」
 「子育てのコツは力を抜くことだよ。」
 「いい加減になってね。」
 「しんどいことはやめてね。」
 「自分をもっともっと大切にしてね。」
 「時間もお金も自分のために使ったらいいんだよ。」
 「『ま、いっかー』と自分も子どもも旦那さんも許してね。」
 




         < リンク >

 
 講演会の講演依頼.com|長谷川満 プロフィールページ
 https://www.kouenirai.com/profile/3820

 システムブレーン|長谷川満 プロフィールページ
 https://www.sbrain.co.jp/keyperson/K-7816.htm

 教育講演・人権講演のテーマや内容については
 http://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/64075/

 子どもさんの学習の悩み・家庭教師のご相談は
 http://www.hariat.co.jp/ksg/

 長谷川満の見方が変わる相談室
 http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/448895890.html

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長谷川満
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長谷川満(家庭教師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

長谷川満プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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