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加古川市青少年育成協・加古川市教育委員会主催「思春期・反抗期の子どもとのつきあい方」

2017年10月23日 公開 / 2021年2月9日更新

テーマ:教育・人権講演会

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

 10月21日(土)は午後2時20分から加古川市民会館で加古川市青少年育成協・加古川市教育委員会主催の青少年健全育成の講演会がありました。

 テーマは「思春期、反抗期の子どもとのつきあい方」。




 まず最初にこの詩を朗読したあと、皆さんに共感されたところをインタビューしました。




 そのあと思春期の問題について事例を出して具体的にお話ししました。

 「子どもの良さを見る」
 「子どもの話を聴く、気持ちを理解しようとする」
 「管理者ではなく援助者になる」
 
 そういう関わりによって子どもとの間に良好な関係が築けたなら子どもは自らの力で向上し良くなっていきます。




 勉強でも、非行でも、不登校でも親子関係が悪いと良くなりません。 

 親子関係を良くするためにはまず思春期の子どもの特徴を知るとともに、
 思春期の子どもへの接し方を知っておく必要があります。

 では次の資料をごらんください。




 親御様によってはそんな甘い接し方でいいのか。

 親の威厳はどこへ行った、と言われる方がありますが、親の威厳とはどのようなものでしょう。




 私が考える親の威厳とは次の3つです。

 1、子どもが行きたい学校があれば何としてでも行かせてあげる。

 「お金のことは気にするな。お金はお父さんがなんとかする。お前は一生懸命勉強だけしとけ。」そう言い切る父親の気概。


 2、子どもがまだ小さくて遊んでほしかった時にいっぱい遊んで、楽しい思い出がいっぱいあること。

 「そばにいてほしかった時や遊んでほしかった時には全然遊びに連れて行ってくれへんかったくせに今さら親父ズラしないでほしい」なんて言われるようでは親の威厳なんてありません。


 3、子どものために恥をかく。子どものために頭を下げる。

 子どものためにいろいろとお願いに行く。子どもが悪さをしたら頭を下げて謝りに行く。そうして子どものためにいっぱい恥をかいて、いっぱい頭を下げたらいいんです。それが親の役目だし親の仕事です。親が子どものために泥をかぶる。威厳とはそういうところから生まれるのです。



 今日は思春期をテーマにお話ししていますが、実は大人にも思旬期があります。
 
 私は人生の「旬」は50代後半からだと考えていまして、
 人生が本当に面白くなってくるのは50代、60代からで
 そこからが人生の本番だとそう考えています。

 人生は大きく3つの時期に分けられます。自我未満(~11歳)、自我の時代(12~55歳)、脱自我(56歳~)。




 子どもの思春期や大人の思旬期とは人間のあり方が大きく変わる移行期にあたるわけです。 
 移行期には心も不安定になり、様々な問題が起こってきます。



 
 人間はちょうどこの時期(思旬期:41~55歳)に生まれ変わると言いますか、生き方の大転換、価値観の大転換が起こります。生き方や価値観のフルモデルチェンジが行われるのです。

 思旬期に起こる問題は頭で考えたり、努力して解決できる問題ではないのです。

 だからものすごく苦しいし、悩みます。

 例えば子どもの不登校。

 不登校ってね、親が一生懸命子どもを学校に行かせようと努力すればするほど悪化します。

 これは知性や努力では歯が立ちません。

 そういう問題にぶち当たって初めて自我の殻が破られ、本来の自分として生まれ変われるのです。




 皆さんがいろいろな経験から身につけてこられた考え方、生き方、信念。
 それらが皆さんを守り、皆さんの人生を築き、皆さんの人生を助けてきてくれたのですが、
 同時に皆さんの自由な心を閉じ込め、自分らしく生きようとすること、自己実現を阻んでいます。

 「自己実現」の反対って何かわかりますか?

 自己実現の反対は「自己安全」です。

 自我の目的は自己安全です。
 自己実現はリスクを伴うため、自我の目的には反するのです。

 自我は例えるなら自分を守る「ヨロイ」です。
 
 その自分を守ってくれているヨロイが、自分らしく生きること、つまり自己実現を阻んでもいるのです。

 そのヨロイを脱いだ時、初めて自分らしく自己実現していけるのです。

 だから脱自我なのです。

 自我を脱いだところに真の自己があります。

 自己実現というのは何も大きな夢を叶えるということではありません。

 自分らしい素直な心で生きるということです。

 子どもの心も大人の心も両方持っていて、その二つが調和しています。

 今までより謙虚になっています。
 だから感謝することも多くなっています。

 今までよりも人の気持ちがわかるようになっています。
 だからたくさん許せるようになっています。

 自然や芸術的なことを好むようになります。
 創造的になります。

 人とのつながり、調和を大事にしながら自分らしく生きられるようになります。

 現在において、この「自己実現」という状態が人間にとって心理的にも社会的にも最も理想的な状態だと考えられています。




 本日は長い間、私のお話におつきあいいただきましてありがとうございます。

 最後に私から皆さんにプレゼントがございます。

 レジメの4枚目の詩。

 これはお一人お一人すべて違っています。

 ちょっとお隣の方と見比べてみてください。

 今回100種類の詩を用意しました。

 あなたのそのお手元にある詩は100分の1の確率であなたの元に届きました。

 その詩がもし皆さんのお心に届いたならこんなに嬉しいことはありません。

 本日は誠にご清聴ありがとうございました。

(一人ひとりそれぞれ違う詩のプレゼントは大変好評でした)



 皆さん大変熱心に聞いてくださいました。
 ありがとうございます。
 またお会いできる日を楽しみにしております。





     < リンク >

 子どもさんの学習の悩み・家庭教師のご相談は
 http://www.hariat.co.jp/ksg/

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 http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/448895890.html

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 お陰さまで家庭教師システム学院は今年の12月1日に創立30周年を迎えます。
 つきましては2017年10月1日〜12月29日に入会される生徒様につきましては
 入会金は半額の10800円とさせていただきます。

 「長谷川満の見方が変わる相談室」につきましても「マイベストプロを見ました」と言っていただければ相談料を半額の3240円(60分)とさせていただきます。(2017年12月29日まで)



 

この記事を書いたプロ

長谷川満

子どもの自信とやる気を引き出す教育のプロ

長谷川満(家庭教師システム学院)

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