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コラム

第44回ペアレントセミナー「アドラー心理学の子育てについて考える」 ありがとう<後編>

2017年3月15日 公開 / 2021年2月9日更新

テーマ:ペアレントセミナー

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

前編からお読みになりたい方は→http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/447811932.html

 
 では、もう1枚の資料をごらんください。


    アドラー心理学が目指すもの
 
      < 行動面 >

1、自立すること(経済的、精神的、社会的)

2、周囲と調和して幸せに暮らせること


      < 心理面 >

1、私には能力がある、役に立てるという自信を持つこと

2、人々は私の仲間であるという共同体感覚を持つこと


*勇気づけるとは、子どもが前向きに、自分らしく、困難に負けずに生きていくのを助けるような言葉がけ、関わりを指す。
(人の輪に入って行く勇気、変わる勇気、嫌われても自分を貫く勇気、つまりリスクを引き受けても前に進む勇気が持てるような言葉がけ、関わりを言います。)
 
*共同体感覚とは、他者は私を援助してくれる、私は他者に貢献できる、私は仲間の一員であるとその共同体(家族、職場、地域、その他のコミュニティ)及びそのメンバーを信頼できる事。


 行動面、心理面ともに
 1番は自己信頼、自分が信じられるということ。
 2番は他者信頼、他者が信じられるということです。

 子どもが自分を信じられるようになるためには「君は素晴らしいよ。君は大丈夫。」と言葉と態度で示し続けるということが重要です。

 僕の詩で「敬愛」という詩があります。
 ちょっと読ませていただきます。






           詩 「 敬愛 」

      子どもたちよ

      お父さんは君たちに最高のものを与えようと思う

      それは自由だ

      世界中の子どもたちが夢見る自由を

      君たちに与えよう

      でも覚えておいてほしい

      愛する者が愛する者を手放すためには

      どれほどの愛情と信頼と尊敬が必要であったか

      そして

      君たちはその愛情と信頼と尊敬に値する

      存在であるということを

                    by はせがわみつる



 子どもたちの自由を尊重し、子どもたちの気持ちを尊重し、勇気づけの言葉・関わりで子どもたちに接する。
 そうすることで子どもたちは、自分はそうされる価値のある存在であると自らを信じられるようになっていきます。
 僕が30年間家庭教師をやってきて発見したこと。

 それは子どもを前向きに意欲的にさせるのは、

 「あたたかくて信頼し合える関係」

 だということです。

 だから僕は家庭教師において生徒たちと、いかにして「あたたかくて信頼し合える関係」を築けるかということに力を注いできました。

 それが前向きに意欲的に生きて行く力となるからです。

 そしてそれはそのまま自信となり、勇気となり、そして他者信頼へと繋がっていきます。

 僕がもしどんな家庭教師でありたいかと尋ねられたら
 「ドラえもんのような家庭教師でありたい」と答えます。





 僕の生徒たちはみんなのび太くんです。
 勉強が嫌いだったり、苦手だったり、
 自信がなかったり、
 学校に行けてなかったり、
 何かしらダメなところを抱えていて、
 そんな子どもたちの理解者でありたい。
 そんな子どもたちの援助者でありたいと思っています。

 そしてそれは本来、親子関係にこそ必要なものではないでしょうか。
 「あたたかくて信頼し合える関係」
 それは親である私たちが本気でその関係を築こうと思えば築けるものです。
 上の者が下の者に対して愛情と信頼と尊敬と感謝を持って接する時、
 その関係を築くことはたやすいことです。

 アドラー心理学はそのためにあります。

 かつてマザーテレサが日本に講演に来られた時、一人の女子中学生がこんな質問をしました。
 
 「世界平和のために今の私たちに一体何ができるでしょうか?」

 「まずは一番近い人、あなたの家族を振り返ってください。
  愛は家族から始まります。
  あなたの愛と優しさを家族に注ぐことから始めてください。
  それはとても小さなことのようですが、
  地球上の人すべてがそれを実行したら世界は確実に変わるのです。」


 僕は先ほどドラえもんのような家庭教師でありたいと言いましたが、
 映画「ドラえもん ~スタンドバイミー~」のラストで
 のび太くんが未来へ帰らなければならないドラえもんを安心させるために
 ジャイアンに何度も立ち向かって行くシーンがありますね。
 のび太くんにその勇気を与えたもの。
 それはのび太くんとドラえもんの心の絆です。
 
 その心の絆を子どもとの間に築くこと。
 それこそが子どもを勇気づけることだと思います。

 本日は誠にご静聴ありがとうございました。

 そのあと映画「ドラえもん」のテーマ曲「ひまわりの約束」にのせてお一人お一人にそれぞれ違った詩をプレゼントしました。





 参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
 またお会いできるのを楽しみにしています。

 次回 第45回ペアレントセミナーは7月9日(日)の予定です。





        < リンク >

 講演紹介動画「笑って感動して心が軽くなる講演」
 https://www.youtube.com/watch?v=IJgivKVQttk

 講演紹介動画「いのちの大切さを子どもたちにどう伝えるか」 
 https://www.youtube.com/watch?v=2WVpUz5AnPc

 子どもさんの学習の悩み・家庭教師のご相談は
 http://www.hariat.co.jp/ksg/

 不登校でお悩みなら
 http://www.hariat.co.jp/ksg/futoukou.htm

 親も子も幸せに成長していくヒントがいっぱい!
 ブログ「長谷川満の親学講座」
 http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/

 気づきがいっぱい!子育てコラム「あなたのままで100点満点」
 http://www.koushinococoro.com/magazine/kyouiku/hasegawa_100/

 感動!心が軽くなる!子育て講演については
 http://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/service2/

この記事を書いたプロ

長谷川満

子どもの自信とやる気を引き出す教育のプロ

長谷川満(家庭教師システム学院)

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