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コラム
心の成長 その6(青年期前期)
2012年7月3日 公開 / 2012年7月4日更新
「青年期」(18~29才)について
思春期には自分を客観的に見るようになり、現実も見えてきます。「不完全な自分、不満足な自分」を抱えつつ、少しでもマシな自己イメージ(自我像)を持とうと、自分自身のキャラクターを模索します。
そういう意味では思春期とは「キャラクター決め」の時期だとも言えます。思春期になると、自分を演じられるようになっており、自分で自分をつくるというか、演じるというか、そういうことができるようになります。
これは自分を守る戦略である反面、自分を苦しめる原因でもあります。だから常に微調整や時にはモデルチェンジが必要です。
そしてこのキャラクターが決まるのが大体18、9才ごろです。(キャラクターというのは性格、服装、考え方、好み、それら全部をひっくるめたその人のありようです。)
キャラクターが決まると、精神的に落ち着いてきて、親に反抗することも少なくなります。
ただ、うまく自分にあったキャラクターを決めれなかったりすることもあります。そうなると、引きこもったりすることもあります。(これだけが引きこもりの原因ではありません)これは、キャラクターが決まらないと不安や、対人関係での緊張が強くなるからです。しかもこれは親が決めたような借り物のキャラクターでは役に立ちません。子ども自身が自分の手で納得してキャラクターを築き上げなければなりません。
そうして、なんとか自分のキャラクターが決まると、次はその自分をどう社会に位置づけしていくか、という青年期の課題「社会的自立の獲得」(自分と他者との調和)に入っていきます。
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