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「墓じまい」を考える前に読んでほしい物語(7) 「田舎のお墓を訪れて」長坂隆雄さん(78歳)

2017年8月3日 公開 / 2017年8月6日更新

テーマ:お墓物語

コラムカテゴリ:冠婚葬祭

コラムキーワード: お墓参りお墓

お墓にまつわるエピソード集「お墓物語」 

一見、同じように見えるお墓だが、実はそれぞれのお墓には、
それぞれの思いと数々のエピソードがあります。

全国の墓石を含む石材関連業者約1,300社が加盟する、
日本最大の業界団体である、(一社)日本石材産業協会では、
お墓にまつわる感動的なエピソードを集めた小冊子、
「お墓物語」を、2011年3月に発行いたしました。(非売品)


お墓にまつわるエピソード集「お墓物語」

「お墓物語」を発行するにあたり、作品を募集したところ、
全国各地から数多くの応募作品が寄せられました。


その中から33名の方の作品がこの小冊子に収められています。


涙あり、笑顔あり、驚きありの素晴らしい物語ばかりです。


マスコミ等で「墓じまい」ばかりが大きく取り上げられる昨今において、
「お墓ってこんなに素晴らしいものなんだよ」ということを、
今一度、一人でも多くの人に気づいていただければと思い、
ここに、33話、全ての物語を順にご紹介させていただきます。

これまでに、以下の6つのをご紹介いたしました。

「お墓物語」作品紹介(1)「祖母との出会い」/三浦るるさん
「お墓物語」作品紹介(2)「お墓参りの不思議」/伊東徳久さん
「お墓物語」作品紹介(3)「祖父のお墓で」/水野真由美さん
「お墓物語」作品紹介(4)「おはからい」/漣ほたるさん
「お墓物語」作品紹介(5)「星よりも近く」/倉木敬人さん
「お墓物語」作品紹介(6)「泣き虫」/藤田徹朗さん

今回は、千葉県在住の長坂隆雄さん(78歳)の作品、
「田舎のお墓を訪れて」をご紹介させていただきます。
心温まるエピソードを通じて、家族や大切な方との絆や、
命の尊さを考えていただくきっかけになればと考えております。


「田舎のお墓を訪れて」/長坂隆雄さん(78歳・千葉県) 

久しぶりに田舎を訪れた。


母は一緒に生活していた兄が突然に亡くなり、
その後、兄嫁との関係が不穏となり、
母はやむなく都会に住む私の家に住むようになった。

生まれ育った田舎を年老いてから離れることは、
母にとって特別複雑な思いであっただろう。

望郷の念の絶ち難い母の心情を身近に感じるにつけ、
義姉への思いは必ずしも好意的とは言えなかった。

そのために、母が亡くなり、父、兄の眠るお墓に納骨はしたが、
遠隔の地でもあり、お墓参りの機会はめったになかった。

母が亡くなってから、冷静に考えてみれば、
嫁姑の関係は、一緒に生活すれば、色々と意見の相違もあり、
好みも異なり、平穏な仲の良い生活を求めることは、
難しいことであっただろう。

個性豊かな母であり、共に生活してみて、
初めてそのことを実感した。

とは言え、いったんもつれた義姉との関係は、
改善されることもなく、数年の歳月が流れた。

久しぶりに訪れた田舎の駅は、無人の駅と化し、
風雨にさらされていた。

人里離れた山道をわけ入り、お墓の前にたたずむと、
そこには美しい花々が供えられ、ろうそくの火が灯り、
線香の香りが一面に漂い、
つい先ほど義姉が訪れていたことが伺えた。

周りには一本の雑草もなく、美しく手入れが行き届き、
義姉の配慮が身にしみた。

兄の子どもたちも独立して家を離れて、
義姉一人が住んでいるはずである。


都会の私の家で母が生活したのは5年にすぎなかった。


義姉との生活は実に30年以上であった。


墓前に手を合わせると、義姉との和解と交流を熱望する、
母のささやきが聞こえるような気がし、
改めて過去の恩義と非礼を詫びるべく、
生まれ育った家屋に独り住む義姉に会うべく、
自然に足が向かっていた。


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お申込みは第一石材までFAXまたはEメールにてお申込みください。
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・FAX:078・515・2737(24時間受付)
・メールでのお申込みはこちらまで
http://www.daiichisekizai.com/inquiry/site/

「お墓物語」は、近畿地方の方限定でお送りさせていただきます。
なお、部数に限りがありますので業者の方のお申し込みはご遠慮ください。


             
            ~つづく~



次回は、梅山太郎さん(74歳・大阪府)の作品、
「祖母の墓を抱きしめて」をご紹介させていただきます。


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能島孝志

お墓のプロ

能島孝志(株式会社第一石材)

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