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コラム

原産地・色から見る中国・インド産墓石材の種類

お墓の知識

2016年5月3日 / 2016年5月7日更新

前回のコラムで、みかげ石の原産地についてお話ししましたが、今回は世界でも有数のみかげ石産出国である中国産、インド産墓石材のごく一部をご紹介させて頂きます。

最も有名でポピュラーな白みかげ石「G623(ジー・ロクニーサン)<中国・福建省産>

中国・福建省の経済特区、厦門(アモイ)近郊にて採石され、日本国内で使用される中国産石材の中で最も有名でポピュラーなみかげ石です。硬質で変色も少ない良質・安価な石質のため、外柵(巻石)やカロート(納骨室)などに数多く使われてきました。現在は中国政府の方針で採掘は中止となっているため、これまでに採掘された備蓄の石を使っています。毎年、「そろそろなくなる」と言われていますが、2016年現在も市場に流通しています。多くの有名建築物にも使用されており、柔らかな色合が特徴です。




石目の揃った淡いグレー系「AG98(エージー・キューハチ)<中国・福建省産>」

今から約20数年前。世界最大の石のマーケットでもある中国・福建省の採掘場付近の家屋で使われていた石が、日本の「大島石(愛媛県産高級みかげ石)」に似ていたことから輸入され始めたという「AG98」。輸入当初はお求めやすい価格だったことから、関西や九州地区を中心に「青みかげ石(関東では白みかげ石に分類)」として数多く使用されてきました。




しかし、2000年半ばにあった中国政府からの採石エリア・採石時間の制限指導や、2013年の採石業者限定などにより価格が大幅に上昇しました。私どもでは、中国・福建省に頻繁に足を運び、慎重に原石をチェックして、最も良い状態の原石だけを選び、お客さまにご提供させて頂いております。

青みがかった濃いグレー系「黒龍石(こくりゅうせき:通称)」<中国・黒龍江省産>

正式名称は「G1704」や「G1716」など、その他、採石丁場(採掘場)ごとに多くの種類がありますが、中国北部・黒龍江省から採石されるものを総称して「黒龍石」と呼ばれる傾向にあります。

「黒龍石」と呼ばれるものの多くは硬質で艶のりが良く、吸水性も低く、高級感のある濃い青色が特徴の石で、経年変化も極めて少なく、中国屈指の銘石として西日本を中心に高い人気を得ています。




ただ、黒龍石の中でも先述したように採掘場、採石時期、取り口などにより石目・色目が異なり、中には品質の劣るものもあるため、私どもは頻繁に中国に出向き、慎重に原石をチェックしています。最も状態の良い原石だけを選ぶようにしていますが、最も状態の良いものは、青みが強く、すっきりとした上品な石目が特徴です。 石質は硬く吸水率も低い高品質で、磨きあげた際の艶のりは抜群で優れた耐久性を誇ります。

少し緑がかったグレー「アーバングレー」<インド・カルナタカ州産>

中国に次ぐ天然石の宝庫であるインドで採石されるみかげ石「アーバングレー」は、少し緑がかったグレーの色調と、ガラスのような透明感のある鮮やかな中目が特徴です。




インドの南西部カルナタカ州ムドゥカル地方で採石されるため、 別名「ムドゥカルグレー」や、業界では「MD-5」とも呼ばれています。 硬い石質と、極めて低い吸水率で、優れた耐久性を誇るほか、透明感のある石目は和型・洋型どちらにもマッチするため、国産材と比べると価格も比較的お手頃で全国的に人気の高い石です。

ただ、2014年からのアーバングレー原石の大幅値上げをきっかけに、 これまで墓石材として使用されなかった、赤っぽい色目のものや、 白っぽい色目の粗悪なアーバングレーが大量に出回っているので注意が必要です。(参照:http://www.daiichisekizai.com/blog/2014/10/061939/

インド産黒みかげ石の最高峰「クンナム」<インド・タミルナドゥ州産>

数十種類あると言われるインド産黒みかげ石の中でも最も高級なのが「クンナム」。純黒の品のある石目が特徴です。世界で最も硬い黒みかげ石と言われており、吸水率も極めて低く艶のりも抜群です。鉱山により若干の色調の差はありますが、品質が安定していて変色しにくいことから、世界で最も高価な黒みかげ石である、スウェーデン産「ファイングレイン」と肩を並べる人気があります。

クンナムの採石丁場は州有地になっており、採掘リース権が切れると採掘がストップしてしまい、生産中止になることもあります。その際、クンナムに良く似た近くの鉱脈の石がクンナムとして市場に出回ることがあるので注意が必要です。


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