お墓の開眼法要(5)開眼法要時の僧侶への謝礼
(1)「開眼法要(かいげんほうよう)」とは?
(2)開眼法要を行う時期
〜上記のコラムからの続きです〜
開眼法要はお祝い事?仏事?
「開眼法要」のお供え物についてご説明する前に、
お墓が完成した時に行う開眼法要がお祝い事にあたるのか、
仏事(お悔やみ事)にあたるのかを理解しておく必要があります。
これに関しては諸説があります。
①納骨が有る無しに関係なく、お祝い事という説。
②納骨がある場合には、仏事を優先してお悔やみ事であるという説。
③②とは逆に、慶弔法要は慶事優先で、お祝い事であるという説。
④納骨が有る無しに関係なく、仏事という説。
これらは、地域の風習や寺院僧侶の考え方などにより異なります。
ここでは、ご遺骨が無い寿陵(生前墓)であっても、
納骨を行なう「納骨法要」を伴う場合であっても、
亡き仏様の新しいお住まいが完成した御祝い事のお式として捉えた、
上記①の考え方に基づいたお供え物についてご説明させて頂きます。
ただ、このお供え物についても、それぞれの地域の風習、
また、宗旨・宗派や僧侶の考え方によって異なります。
開眼法要のお供物の一例
今回、ここでご紹介させて頂きますお供え物の内容は、
現在、当社がご用意させて頂いております一例ですので、
実際の開眼法要の際には、石材店やお寺様にご相談ください。
■開眼法要お供物(一般仏教用)
・晒(さらし):1反…墓石棹石に巻きます。
邪気が入らないためであるとか、除幕式用とか諸説があります。
・供花:色花、又は樒(しきみ)…宗旨・宗派によって異なるため、
事前にお寺様にご確認ください。神道の場合は榊(さかき)を使用。
・塩、洗い米…宗旨・宗派によっては不要の場合があります。
・お餅:紅白の重ね餅、小餅10個。
・お酒:清酒(特撰)1升瓶1本。
・お菓子:2種類程度。
・海の物:昆布、スルメ。
・山の物:干し椎茸、高野豆腐、かんぴょう。
・里の物:大根、ニンジン、きゅうり、さつまいも、なす、トマトなど。
・果物:季節の果物(リンゴ、バナナ、イチゴ、柿など)。
■地蔵尊用お供物(お地蔵様がある場合)
・晒(さらし):1反…地蔵尊に巻きます。
邪気が入らないためであるとか、除幕式用とか諸説があります。
・供花:色花、又は樒(しきみ)…宗旨・宗派によって異なるため、
事前にお寺様にご確認ください。神道の場合は榊(さかき)を使用。
・お菓子:2~3種類
・飲み物:ミルク、ジュースなど
また、お供え物の他に、焼香台、焼香、線香、ローソク、お鈴など、
法要に必要な仏具や備品関係の用意もしなければなりません。
これら、お供物などの準備を石材店がしてくれるお店もあれば、
ご自身ですべてを準備しないといけない場合もあります。
開眼法要が終わると、供花(又は樒、榊)以外のお供物は、
すべてお持ち帰り頂き、お家で召し上がってください。
お仏壇へお供えした品のお下がりを頂くのと同じです。
そして、墓石に巻いてあった晒は「腹帯」として使うと、
安産のお守りとして、とても御利益があるとも言われています。
その他、故人が好きだった物もご用意してあげると良いでしょう。
~つづく~
■『墓石大賞』受賞・5度の実績!
1級お墓ディレクター・能島孝志がご提案する
震度7に対応した“こだわりのお墓づくり”はコチラまで
http://www.daiichisekizai.com/