「大島石墓石」の価格・ランク・品質を徹底解明!(8)日本と中国で加工精度が違う!
(1)お墓の値段
(2)庵治石とはどんな石?
(3)庵治石が高い理由?
(4)庵治石中目の値段は?
(5)庵治石の全てが良い石ではない!
〜上記のコラムからの続きです〜
良い庵治石の流通経路は最初から決まっている!
庵治石が採掘される香川県、高松市・庵治町付近には、
「庵治・牟礼(あじ・むれ)」と呼ばれる石材加工地があります。
この庵治・牟礼は、茨城県の真壁、愛知県の岡崎と並び、
日本三大石材加工地の一つとして、多くの石材加工業者が集まっています。
庵治・牟礼の石材加工は約400年前からとその歴史は古く、
現在、約200軒ほどの石材加工業者が集まっています。
そこには、墓石をつくる工場だけではなく、燈籠専門の工場、
お地蔵様などの仏像彫刻工場、蓮華加工等の“やくもの加工工場”など、
さまざまな石材加工を手掛ける工場が軒を連ねています。
庵治・牟礼にはこれだけ多くの数の石材加工工場がありますが、
全ての工場で良い庵治石の墓石がつくれるというものではありません。
30~40箇所の事業者からなる庵治石の採石丁場からは、
最高級の良い原石が採れる所とそうでない所とがあります。
そして、それぞれの丁場で採掘される庵治石の原石は、
各丁場の事業者ごとに、原石を卸す加工業者が決まっているのです。
例えば、最高級の庵治石細目の原石が採れるA丁場の石は、
B社とほか数社という加工業者に限定されて原石が卸されるのです。
例えば、C社という加工業者がA丁場の石を欲しくても手に入りません。
これは、これまでの長い付き合いや様々な人間関係等で、
その昔から長く続いている、庵治・牟礼独特の商習慣なのです。
各加工業者ごとに取り扱う庵治石の原石が異なるため、
出来上がってくる墓石の品質も必然的に異なってきます。
私の知るところでは、良質の庵治石が採掘される丁場の原石は、
やはり、技術レベルの高い加工業者に流れているように思います。
問題は、あなたが庵治石を購入しようと考えている石材店が、
B社、もしくはC社のどちらの加工業者と取り引きがあるかです。
または、B社、C社のどちらでもなく、D社という加工業者なのか、
あるいは、庵治・牟礼の加工業者とはどことも取り引きがないのか…?
石材店が庵治・牟礼の中のどこの加工業者とも取り引きがない場合は、
中国産墓石と同様に、出入りの石材商社に注文をすることになるのです。
今度は、その石材商社が庵治・牟礼のどこの加工業者と取り引きがあるかです。
このように、庵治石は、どこで採掘された原石がどの加工業者によって加工され、
どこの石材店に卸されるかの流通経路がはっきりと決まっています。
マグロも、最高級のものは、どこの寿司店に卸されるかが決まっていますし、
さらに、最も美味しい部分をどのお客に提供されるかは店主の腹ひとつなのです。
本当に良い庵治石の墓石を建ててもらえる石材店の条件
①石材店の店主がどこまで庵治石に精通しているか。
②庵治・牟礼の加工業者と繋がりがあること。
③その加工業者の技術レベルが高いこと。
④その加工業者が良い採石丁場との繋がりのある丁場であること。
⑤そして最も大切なのは、石材店と加工業者との人間関係です。
同じ値段なら、人間関係の良好な方に良いものがいくのが世の常です。
世界で最も値段の高い石「庵治石」、そして最も加工が難しいのも「庵治石」、
その庵治石で、本当に良いお墓をつくるにはそう簡単にいくものではありません。
しかし、お墓は買い替えのきくものではありませんし、
庵治石のように極めて高価なものとなればなおさらのことです。
とにかく、石材店選びが最も重要なことには変わりありません。
~おわり~
■さらに詳しくは、第一石材HP「庵治石特有の商習慣」をご覧ください。
http://www.daiichisekizai.com/story/2013/05/entry_2851/
■2014年・全国平均墓石建立費は?
http://mbp-japan.com/hyogo/daiichisekizai/column/45684/
■『墓石大賞』受賞・5度の実績!
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