「大島石墓石」の価格・ランク・品質を徹底解明!(最終話)なぜ中国加工の大島石墓石が売れるのか?
(1)お墓の値段
(2)庵治石とはどんな石?
(3)庵治石が高い理由?
(4)庵治石中目の値段は?
〜上記のコラムからの続きです〜
庵治石なら全てが良いというわけではない!
「世界一値段の高い墓石」と聞くと全てが良いことずくめの石に聞こえますが、
墓石として使用される庵治石の全てが良い石とは限らないのです。
四国、香川県の庵治町で採掘される庵治石の丁場は、
大きく分けると三つのエリアに分かれて採掘されています。
そして、さらに30~40箇所の事業者にエリア分けされ採掘されています。
ここは田中さんのエリア、ここは鈴木さんのエリアみたいな感じです。
このように、数多くある庵治石の採石丁場の中でも、
良い庵治石が採れるエリアは大体決まっているのです。
裏を返せば、あまり良くない石しか採れないエリアも決まっています。
普段はそれほど良い石が採れないエリアから、
とんでもなく良い石が採れることは滅多にありません。
この、「良い石」と「悪い石」はどこが違うのでしょう?
第一番には、見た目の美しさの違いです。
最高級品の庵治石細目の墓石には、石の表面に奥行を感じさせる、
見事な「斑(ふ)」が全体に現れ、独特の美しさを感じさせてくれます。
値段の少し安い庵治石細目になると「斑」は全く無いか、
あってもまばらで、全体にのっぺりとした感じに映ります。
もっと、安いものになると、石目・色目も均一ではなく、
決して綺麗とは言い難いが庵治石細目であることには違いありません。
次には、大きい石が採れるエリアの石です。
庵治石はキズが多いため、墓石として使える部分が極めて少ないことは、
これまでのコラムに書かせていただきましたのでご存知かと思います。
そうなると、そこそこの大きさの墓石を希望される場合には、
やはり、大きな石が採れるエリアの石を選ぶことが必要となります。
ただ、これら見た目や大きさの違いは庵治石の優れた特性とは関係ありません。
問題なのは、見た目は普通だが墓石建立の僅か数年後に、
サビ等の影響でひどく変色したりするものの場合ですが購入時には分かりません。
こうして、良い庵治石ばかりではなく、そうでないもの数多くあります。
そして、ごく当たり前に市場に流通し「庵治石細目高級墓石」として、
石材店で取り扱われますので、庵治石墓石の購入には注意が必要です。
では、本当に良い庵治石でお墓を建てるにはどうすればいいのでしょうか?
~つづく~
■さらに詳しくは、第一石材HP「最高の庵治石は大丁場から」をご覧ください。
http://www.daiichisekizai.com/story/2013/05/entry_2845/
■2014年・全国平均墓石建立費は?
http://mbp-japan.com/hyogo/daiichisekizai/column/45684/
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