立場が変わっても、やはりお墓は必要ありませんか?
~前のコラムからの続きです~
お彼岸とは「到被岸(とうひがん)」の略したもので、
文字通り彼岸へ到達するという意味です。
彼岸とは悟りの世界を意味し、
迷いや苦悩に満ちた
こちら側の岸(此の岸)に対して、
あちら側の岸(彼の岸)、
つまり極楽浄土のことを指しているのです。
これを、古代インドのサンスクリット語では
「パーラミータ」といい、漢字では「波羅密多」と書き、
仏教では修行を意味します。
では、どうしたら極楽浄土の岸へ渡れるのでしょうか?
仏教には「六波羅蜜(ろくはらみつ)」の教えという、
菩薩が修行をする六つの大切な実践徳目があります。
1.布施(ふせ) 財物・おしえ・安心など、他人に施しをすること
2.持戒(じかい) 戒律を守り反省すること
3.忍辱(にんにく) 不平不満を言わず、苦難を耐え忍ぶこと
4.精進(しょうじん) 仏道を実践し、精進努力をすること
5.禅定(ぜんじょう) 精神を統一し、心を安定させること
6.智慧(ちえ) 真実を見きわめる知恵を働かせること
この中で最も重要なのが「智慧」です。
お経の中でも出てくる「般若(はんにゃ)」とは、
この「智慧」のことなのです。
こうした徳目は本来ならば、
毎日心がけるべきなのでしょうが、
日頃は忙しさにかまけて
なかなか実行できないというのが実状です。
そこで、せめて春と秋の
年に2回くらいは実践しようというのが、
お彼岸法要の意味です。
お彼岸にはご先祖様のお墓にお参りし、
日々の感謝の気持ちを伝えると共に、
「六波羅蜜」の教えを実行したいものです。
※参考文献:「わかりやすいお墓と仏事」
(五来 重著・株式会社 石文社発行)
~つづく~
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