「お彼岸」とその意味?

能島孝志

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テーマ:供養

「お彼岸」とその意味?

お彼岸の時期がやってまいりました。

「春分の日」と「秋分の日」を中心に、
前後3日間を加えた計一週間がお彼岸で、
「入り」「中日」「明け」の三つに分かれます。

「中日(ちゅうにち)」には太陽が真東からでて真西に沈みます。

そのことから、この日に夕陽を拝むということは、
西方にある極楽浄土に向かって
拝むことになると言われており、
「中日」に夕陽を拝むと
特に功徳があると考えられているのです。

「彼岸」とは、“彼方(かなた)にある岸”
のことで、すなわち向こう岸です。

大きな海や川をはさんだその反対の
こちら側を「此岸(しがん)」といいます。

仏教では、2つの岸を、「悟り」と「迷い」の世界、
あるいは「極楽浄土」と「娑婆(しゃば)」に例えます。

わたしたちには、「あの世」と「この世」
という表現の方がよく分かります。

彼岸とは「到被岸(とうひがん)」の略したもので、
文字通り彼岸へ到達するという意味です。

彼岸とは悟りの世界を意味し、
迷いや苦悩に満ちた
こちら側の岸(此の岸)に対して、
あちら側の岸(彼の岸)、
つまり極楽浄土のことを指しているのです。

これを、古代インドのサンスクリット語では
「パーラミータ」といい、漢字では「波羅密多」と書き、
仏教では修行を意味します。

では、どうしたら極楽浄土の岸へ渡れるのでしょうか?


※参考文献:「わかりやすいお墓と仏事」
(五来 重著・株式会社 石文社発行)


     
        ~つづく~



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