立ち直る技術:リフレーミングで心を軽くする方法
目次
「お客さんと飲み屋で酒を飲むんじゃない。
会議室でコーヒーを飲みなさい。」
昔、
銀行のおエラいさんに
そう言われた人がいたらしい。
正しい。
実に正しい。
会議室。
コーヒー。
仕事。
完璧です。
……ところで。
その正論、今どうなってます?
( ̄▽ ̄;)
正論は、言った瞬間が一番元気
「こうするのが正しい。」
言われると、
「なるほど!」
となる。
特に、
偉い人。
経験豊富な人。
成功してきた人。
このへんの人から言われると、
正論に金メダルが付きます。
「昔はこれでうまくいった。」
説得力、満タン。
ところが。
10年後。
20年後。
時代が変わる。
会社が変わる。
仕事が変わる。
人も変わる。
なのに、
正論だけ、居残る。
まるで、
「私はまだ現役ですけど?」
みたいな顔で。
昨日まで正解だったものが、急に化石になる
昔は、「会社には長く勤めるもの。」でした。
今は、「転職はキャリアアップ。」です。
昔は、「新人は先輩の背中を見て覚えろ。」でした。
今は、「ちゃんと教えてください。」です。
昔は、「飲みに行けば仲良くなる。」でした。
今は、「勤務時間外まで拘束しないでください。」です。
時代、忙しすぎません?
昨日まで、「これが普通。」だったものが、
今日は、「それ、古くない?」になる。
正論の衣替え、
年2回どころじゃない。
そして、
昔の常識を今の時代に持ってくると、
古いOSを最新スマホに入れようとしている人みたいになる。
そりゃ、動きません。
( ̄▽ ̄;)
しかも、人は「自分が成功した方法」を手放さない
これが一番やっかいです。
自分がうまくいった。
褒められた。
評価された。
昇進した。
だから、「このやり方が正しい。」となる。
そして、
後輩に教える。
子どもに教える。
部下に教える。
「私たちの頃はね。」
出ました。
伝説の「私たちの頃は」。
( ̄▽ ̄;)
でも、「私の頃に正しかった」
と、「今も正しい」は、別の話。
なのに人間、
そこを一緒にする。
昔の成功体験を、
新品未開封のまま保存している。
しかも、
賞味期限の確認をしない。
正論の怖いところは、7割くらい正しいこと
100%間違っていたら、
簡単に捨てられます。
でも、正論って、
だいたい7割くらい正しい。
だから厄介。
「努力は大事。」
そりゃそう。
「人間関係は大事。」
そりゃそう。
「仕事は責任感。」
そりゃそう。
「昔のやり方にも良さがある。」
そりゃそう。
全部、間違ってない。
でも、
「じゃあ、今もそれだけでいい?」
となると、話が変わる。
正論を言った人の「その後」が、一番気になる
今回の話で面白いのは、
「酒よりコーヒーが正しい。」
と言ったことじゃない。
その後、銀行は吸収合併。
本人は左遷。
今、何をしているか分からない。
正論を言った人の、その後まで聞かせてください。
「こうすれば成功する。」
分かりました。
で、その方法を使った本人は、
10年後どうなりました?
20年後は?
今も同じことを言っています?
会社は?
仕事は?
人生は?
……ここまで聞く人、
あんまりいません。
人は、
成功した瞬間のスクリーンショットだけ見て、
人生全部分かった気になる。
昨日の自分が、今日の自分に説教してくる
これ、他人だけの話じゃありません。
自分もやります。
昔うまくいった。
「こうすればいい。」
昔できた。
だから、
「今度もできる。」
昔我慢できた。
だから、
「これくらい我慢しろ。」
……昨日の自分、今日の自分に口出ししすぎ。
環境も違う。
体力も違う。
仕事も違う。
時代も違う。
なのに、
昔の自分が、
「私のときはこうだった。」
と会議を始める。
・・・頼んでない。
( ̄▽ ̄;)
だから、
昔の正論を捨てなくてもいい。
ただ、
たまには聞いてみる。
「それ、まだ生きてます?」
昔の常識。
昔の成功法。
昔の働き方。
昔の我慢。
昔の「普通」。
冷蔵庫の奥から出てきた、
いつ買ったか分からない食品みたいに、
一度、賞味期限を確認してみる。
「……これ、まだ食べられる?」って。
そして、ふと思う。
あの、
「お客さんと飲み屋で酒を飲むんじゃない。
会議室でコーヒーを飲みなさい。」
と言った銀行のおエラいさん。
その銀行は吸収合併されて、
本人は左遷されて、
今は何をしているのか分からない。
今ごろ、何を飲んでるんでしょうね。
コーヒーかな。
まさか。
酒じゃないでしょうね。
( ̄▽ ̄;)
正論も、
人も、
時代も、
ずっと同じではない。
だから、
「正しいですよ。」
と言われたときほど、
「で、その後は?」
その正論の生存確認をしてみるのって必要。
永遠に通用していると思い込んでいるの違う。



