第11回ものづくりワールド名古屋
先日(4月16日)、INTERMOLD2026、金型展2026、金属プレス加工技術展2026(4月15日、16日、17日 インテックス大阪にて開催)に参加したので、その状況についてコメントします。
展示品の中で、生産技術コンサルタントとして、また、現在実施している展示会のテクニカルアドバイザーの目的に対し、参考となりそうなものについて列挙します。(順不同)
①FSW加工モニタリングシステム(株式会社 山本金属製作所)
FSW中の温度、負荷計測を行うツールの出展です。FSW(Friction Stir Welding;摩擦撹拌接合)は、中心に突起のあるStir Rod あるいはツールと呼ばれる硬質の丸棒を回転させながら、接合部材に進入させ、摩擦熱を接合部材に与えて接合させる溶接方法です。
出展内容としては、このFSWツール内部に熱電対を挿入し、ツールホルダーに電気抵抗ひずみゲージを設置したものです。これにより、接合中の温度、力データをリアルタイムに表示し、記録可能としており、最適条件設定やモニタリング機能として活用可能と思われます。
(参考;FSWについて)
金属部品どうしの接触部を溶融・固定させる目的の溶接加工の一つにFSW(Friction Stir Welding)があります。アーク溶接等の溶融溶接と比較し、①固相接合である。②接合に伴う変形がないか、もしくは極めて小さい。③シールドガスが不要である。④作業者の熟練が不要である。(→自動化が比較的容易)⑤高速接合が可能となる。等のメリットが多い。その反面、①3次曲面の加工が困難、②接合部終端にツール穴が残る、③接合部材は軽金属が主流である等のデメリットは若干残る。接合条件としては、ツール形状、ツール進入位置、ツール回転数、接合速度、継手間隔(極小)、部材拘束の必要性などがあげられる。
②ファインブランキング加工(株式会社 秦野精密)
ファインブランキング加工を専門とする会社の展示です。ファインブランキング(FB;Fine Blanking)とは、ブランキング(抜き打ち加工)を精密に行うプレス加工技術のことです。
(参考;ファインブランキングについて)
このファインブランキングの加工原理は金属に圧力を加えると塑性変形の力が高まるという「静水圧効果」に基づいています。 一般的なプレス加工では、ダイ(型)の上に加工物を置き、パンチで加圧して加工しますが、その際、ダイとパンチの間に適正な隙間(クリアランス)が必要となります。 これに対して、ファインブランキングはクリアランスを極力なくした上で、上下両方から加圧して加工するものです。
ファインブランキングの技術を用いることで、一般的なプレス加工では対応が困難とされるミクロン単位の精密なプレス加工が可能です。また、せん断面が平滑で美しく仕上がり、後処理が不要です。
一方、ファインブランキングで使用されるプレスはファインブランキングプレスと言われ、剛性の高いプレス機械と強固な精密金型が必要になるため、高いコストがかかります。
ファインブランキングプレスでは、板材に3つの力が作用し「静水圧効果」が生まれます。3つの圧力を制御するため、複雑な3軸構造になます。この3つの圧力とは、
1.金型(パンチ)圧力; 板材を加圧し打ち抜く圧力です。
2.板押さえ(ガイド)圧力;Vリングによる突起で、板材を確実に押さえる圧力です。
3.逆板押さえ(カウンターパンチ)圧力;パンチと逆の方向から加圧する圧力です。 (加工後には、成形品を跳ね出す役割もあります。)
(以下項目のみ記述)
③自動車含む成形金型
④グラファイト電極(放電加工)
⑤ゴム加工金型
⑥金型調整容易化技術(EASYG)
⑦拡散接合による熱交換流路内蔵金属
⑧金属3Dプリンタを活用した金型補修、試作部品製作
⑨オリジナル潤滑剤及び潤滑装置の開発・製造・ 販売
⑩自動車用バスバー加工
(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/intermold2026oosaka


