相手の要求に一度応じてしまった|応じた経過は不利になるのか
ご相談前の状況
依頼者:40代女性
トラブル内容:SNSで知り合った士業事務所経営者を自称する知人(B氏)からの借入れ(元金合計90万円)をしたら、事後的に「トイチ(10日で1割)」高額利息を請求された
依頼者の女性はSNSを通じて、地方で士業事務所を経営しているという女性(B氏)と知り合い、交際を深めました。生活困窮時にB氏からの提案を受け、数回にわたり合計90万円を借り入れました。当初、弁済期や利息の取り決めはなく「余裕がある時に返せばよい」との約束でした。
女性が生活のやりくりの中で少額ずつ返済を続けていたところ、突如B氏の態度が一変いたします。「弁済が進んでいない」となじられた上、事後的に「利息はトイチ(10日で1割)だ」と根拠不明の高額の利息を請求され、現在の残高は300万円を超えているとして一括返済を強要されました。
支払能力がないことを伝えると、B氏は「債権回収のプロに債権譲渡する」「仲間の男たちを連れて自宅へ回収に向かわせる」などと圧力をかけて激しく怒鳴り散らしました。連日の恐怖と過度なストレスから心療内科への通院を余儀なくされた女性は、事態の収束を求めて当事務所へご相談にお越しになりました。
弁護士による初期対応と解決までのプロセス
弁護士が事実関係および過去の返済履歴を精査したところ、借入時の契約書や利息の合意書面は存在せず、女性がこれまでに返済した累計額は元金90万円を大きく超過(過払い状態)していることが判明いたしました。
女性の「過払い金の返還請求までは望まないが、B氏からの直接連絡を遮断し平穏を取り戻したい」とのご意向を受け、弁護士が代理人として介入いたしました。
弁護士よりB氏宛てに受任通知を送付し、女性本人への直接連絡や自宅・関係先への訪問を禁止するとともに、請求の客観的な算定根拠・裏付け資料の提示を求めました。
通知を受けたB氏は激高し、当事務所に対しても暴言を吐き暴走したほか、女性本人に対しても探偵や弁護士の擁立、自宅への訪問を示唆する嫌がらせの連絡を継続いたしました。
これに対し弁護士は、女性にB氏からの連絡をブロックさせるとともに、B氏からの事務所への電話に対しても「裏付けがない限り一切の支払いに応じない」「不服があるならば民事訴訟等の法的手続きを提起されたい」と回答を継続しました。
その後、B氏は「裁判を起こした」「和解契約が成立している」などと虚偽の主張を繰り広げながら当事務所への電話攻撃を続けてきましたが、弁護士は一切の揺さぶりに動じることなく、根拠のない請求を突っぱね続けました。
交渉に応じない当方の姿勢に対し、B氏は最終的に手立てを失い、約2年にわたる追及を諦めて連絡を完全に停止いたしました。
女性への直接連絡が途絶えたことを確認の上、終件といたしました。
解決の成果
・金銭被害の阻止:事後的に請求された300万円超の利息請求を遮断(追加支払い0円)
・安全確保:当事者およびご家族への直接の連絡、自宅への押しかけを阻止
・平穏の回復:弁護士が盾となって請求に対応し、本人の精神的負担を軽減
弁護士からのアドバイス
個人間の金銭消費貸借において、借用書や契約書を取り交わさず口頭でお金の貸し借りを行うと、後に高額な利息を請求されたり、突然一括で弁済することを求められるなどのトラブルに発展することがあります。
貸主が暴力的な言動で威圧してくるようなケースとなると、恐怖心から言われるがままの金銭を支払ってしまうこともあるでしょう。
しかし、根拠のない請求に応じる必要は一切ありません。
ご自身で対応することが困難な場合であっても、弁護士が代理人として介入することで直接の接触をシャットアウトし、根拠のない請求を排除することが可能です。高額な請求や強引な取り立てにお困りの際は、早い段階で専門家である弁護士へご相談ください。


