人材の育成は難しい
プロシード国際特許商標事務所の弁理士の鈴木康介です。
最近、文化の盗用(cultural appropriation)が紙面を賑わせることが増えてきました。
Cambridge dictionaryによれば、cultural appropriationの定義は、
the act of taking or using things from a culture that is not your own, especially without showing that you understand or respect this culture:
あなた自身が所有していない文化からきたものを取ったり、使用する振る舞いで、
特に、その文化への理解や尊敬を示すことがない行為ということのようです。
例えば、アメリカのある女優が下着ブランドの名前で
KIMONOを使用しようとした際に、文化の盗用として批判を浴びました。
また、先日は、ある海外ブランドの広告において、
ある女優が着物の帯を踏む表現を行い
文化の盗用として非難を受けました。
また、このようなレベルではないですが、
カルフォルニアロールなど、
海外では和食の改変が行われています。
ただ、文化の改変についてはなかなか難しいと思います。
例えば、クリスマスやバレンタインやハローウィンなどは、
キリスト教のイベントのはずですが、
クリスチャンが少ない日本では単なる商業イベントとなっています。
熱心な信者からすれば、文化の盗用と言えるかもしれません。
また、ラーメンなども、中国の麺料理が日本に伝わり、
知人の中国人たちはラーメンは和食だと言っています。
明らかな屈辱の意図で他の文化を使うのは避けた方が良いとは思いますが、
なんでも文化の盗用として咎めてしまうと、
ラーメンのような新しいものが出て来なくなってしまいます。
何事もバランスが重要だと思います。
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弁理士 鈴木康介(特定侵害訴訟代理権付記)
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