無理ゲー社会
プロシード国際特許商標事務所の弁理士の鈴木康介です。
中央大学法学部の通信過程の説明会で進められていた
プレップ憲法を読んでみました。
憲法の入門書かと思いましたが、憲法学の入門書でした。
読む前は、憲法の構造や、各条文をわかりやすく解説しているような本を期待していました。
しかし、この本は憲法の各条文を解説するといった本ではなく、
憲法の考え方についての本でした。
例えば、事例として、尊属殺重罰規定(刑法200条)についての話がありました。
地裁と最高裁がそれぞれどのような観点から憲法の判断をしたのかや、
時代が変わって、最高裁の判断がどのようにかわったかなどが書かれていました。
憲法は一つ一つの条文が抽象的で解釈の余地が大きいようです。
一方、普段我々弁理士が普段扱っている工業所有権法は、
手続き法の側面もあるので、憲法と比べると条文の解釈の余地は狭いです。
それに、憲法は成立以来改正されていませんが、
工業所有権法は頻繁に改正が行われています。
このプレップ憲法は憲法学を学ぶときの頭の使い方を教えてくれました。
参考;プレップ憲法(Amazonのリンクです)
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弁理士 鈴木康介(特定侵害訴訟代理権付記)
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