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新型コロナ用のワクチンの開発状況

鈴木康介

鈴木康介

テーマ:特許法

プロシード国際特許商標事務所の弁理士の鈴木康介です。

新型コロナウイルスが猛威を奮っています。

東京では本日も800名を超えたようです。

新型コロナウイルスは感染症なので、
基本的にはウイルスに接触しないことが重要です。

このため、三密を避けるや、
人混みにいかない、手洗いうがいを徹底するなどの
対策が必要とされています。

さて、新型コロナウイルスに対するワクチンの開発状況は
どうなっているでしょうか?

厚労省のサイトでは、

<国内の開発状況>
国内

<海外の開発状況>
海外

<アストラルゼネカ社>
 ウイルスベクターワクチンを開発しており、
 2020年8月下旬から治験を開始している。

 ワクチン開発が成功した場合、
 2021年3月までに3000万回分
 さらに、9000万回分を日本に供給することを
 合意しています。
 (28日間隔で二回接種が必要なので、約6000万人分)


<モデルナ社>
 mRNAワクチンを開発しており、
 国内治験の準備中です。

 アメリカでは、2020年12月に使用許可がでており、
 接種が開始されています。

 2021年上半期に4000万回分を
 2021年の第三四半期に1000万回分を供給する契約を締結しています。
 (28日間隔で二回接種が必要なので、約2500万人分)


<ファイザー社>
 mRNAワクチンを開発しており、
 2020年12月からイギリスやアメリカで接種が開始されています。

 日本国内では2020年10月から治験が開始され、
 2020年12月には日本で承認申請が行われています。

 成功した場合には、2021年6月末までに1.2億回分を供給することを基本合意しています。
 (21日間隔で二回接種が必要なので、約6000万人分)

どの企業も治験が白人種をメインに行われているため、
副作用の発生頻度がアジア系の我々とは異なる可能性があります。

一般社団法人日本感染症学会 ワクチン委員会の提言によれば、
現状、mRNAワクチンでは疼痛が発生する人がいることが
報告されているようです。

副作用が起きた原因の解明や、仮に被害が出た場合の補償制度なども周知してほしいです。

また、報道によれば、モデルナ社は、新型コロナウイルスのパンデミックが続く間は、
特許権を行使しないとしています。

このような時にはありがたいですし、
同社にとっても今回mRNAワクチン作成するプロセスに、
同社の技術が入り込めば、今後ライセンス料を獲得できる可能性があるので、
多くの人に良い取引だと思います。

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お読み頂きありがとうございました。
弁理士 鈴木康介(特定侵害訴訟代理権付記)
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鈴木康介
専門家

鈴木康介(弁理士)

プロシード国際特許商標事務所

国際特許事務所での業務を通じて、実践的な知識とネットワークを培ってきました。また、中国人と国際結婚したため、現地の生活習慣などを経験を通じて理解しています。

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