マイベストプロ東京
鈴木康介

アイデアやブランドなど知的財産を守り、中国に強い弁理士

鈴木康介(すずきこうすけ) / 弁理士

プロシード国際特許商標事務所

コラム

漫画雑誌は教科書ではない。

2020年8月19日

テーマ:雑記

コラムカテゴリ:法律関連

プロシード国際特許商標事務所の鈴木康介です。

インターネットの署名サイトで、ある漫画雑誌について、一コマ一コマ注意書きを書けという署名運動がされているようです。

どうやら、盗撮したり、風呂覗きしたのが漫画のせいなので、そのような行為をなくすために、注意書きが必要だとの主張のようです。

しかし、この主張には賛同できません。

1。現状、大抵の漫画には、以下のように、フィクションであると宣言しています。

 「この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。デジタル配信用に再編集を行なっています。」(Kindle版のアクタージュ12巻より)と書かれています。
 「この物語はフィクションであり、登場する人物・団体等は実在のものといっさい関係ありません。」(Kindle版アオアシ21ガンより)と書かれています。
 「この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。」(Kindle版アルキメデスの大戦19巻)

 他にも「ちはやふる44巻」や「弱虫ペダル68巻」などにも同様な記載がありました。

 このように、多くの作品ではフィクションと宣言されています。
 わざわざ、注意書きの必要はないと思います。
  
2。我々は、創作物と現実を分けて考えています。

 我々は、親や、学校などから学んだ社会の規範やルールに従って生きています。

 世の中の多くの人たちは、犯罪行為などを含む創作物を、創作物として楽しんでいます。 

 例えば、映画やテレビドラマでも、窃盗、殺人、不倫など様々な行為が表現されています。
 タイタニックも、婚約者がいるにもかかわらず、不倫ですし。。。 
 コナンは、よく人が死にますし。。。

 でも、漫画を読んだから不倫したり、人を殺す人はほとんどいません。
 
3。叩きやすいところを叩くだけでは?

 漫画雑誌を叩いても社会は変わらないと思います。

 漫画雑誌の表現と犯罪行為の因果関係もわからない状態です。

 それよりも、実際の犯罪行為を減少させるように教育や更生プログラムなどに力を入れたほうが良いと思います。

ご相談・お問い合わせ・取材はお気軽に
↓↓↓
03-5979-2168(平日9:00~17:00)
メール info@japanipsystem.com

中国商標
Facebookで中国知財情報をまとめています。
http://www.facebook.com/Chinatrademark

Twitterは、こちらです。
↓↓↓
http://twitter.com/japanipsystem

マイベストプロ東京 中国商標・中国知財に強い弁理士
プロシード国際特許商標事務所の取材記事はこちら!
http://mbp-japan.com/tokyo/suzuki/

お読み頂きありがとうございました。
弁理士 鈴木康介(特定侵害訴訟代理権付記)
Web:http://japanipsystem.com/

この記事を書いたプロ

鈴木康介

アイデアやブランドなど知的財産を守り、中国に強い弁理士

鈴木康介(プロシード国際特許商標事務所)

Share

関連するコラム

鈴木康介プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
03-5979-2168

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

鈴木康介

プロシード国際特許商標事務所

担当鈴木康介(すずきこうすけ)

地図・アクセス

鈴木康介のソーシャルメディア

rss
ブログ
2012-07-13

鈴木康介プロのコンテンツ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ東京
  3. 東京の法律関連
  4. 東京の特許・商標・知財
  5. 鈴木康介
  6. コラム一覧
  7. 漫画雑誌は教科書ではない。

© My Best Pro