リバースイノベーション
プロシード国際特許商標事務所の鈴木康介です。
自分も含めてですが、「中国では...」と発言し、それが中国全体を表わすように話してしまうことが多くあります。
法律や政策などは、中国国内全体で適用されるのですが、マーケット情報や、習慣は地域、社会階層によってかなり異なります。
中国は、56の民族があり、それぞれ風習が異なりますし、漢民族内でも地域によって風習が異なります。
例えば、北部では、麦系の食事を食べますし、南部では、米系の食事を食べます。
また、唐辛子や花椒好きな地域、薄味な地域、酢が好きな地域など地域によって好みが異なります。
上海人に言わせれば、四川料理は舌が馬鹿になると言いますし、四川人に言わせれば、上海料理は味がしないと言いますし……。
言葉の面でも、北京語、広東語は別の言語のように異なり、北京人が広東で言葉が通じなくて、困ることがあるぐらいです。
(自分も広東語がわかないので、困ることがあります。。。)
さらに、学歴、収入など社会階層によって、考え方もかなり違います。
(別の国のように、違う場合があります)
例えば、自分のコラムに出てくる中国人は、主に、中国の弁理士・弁護士や、東大・京大の元留学生達や、アクセンチャの同僚など都市部に住むある程度収入の高い人からの情報になります。
一方、社会系や政治系の中国ウォッチャーの方々は、異なる情報源を持っています。
このように、中国ウォッチャーは、情報源が異なり、見ているものが違うため、異なった情報や結論を出すことがあります。
このため、現地を取材した記事や現地の人からの話としても、その現地というのが中国のどの地域のどの階層からの情報かを考える必要があります。
また、自分を含めどのような人からの情報であっても、「中国全てでは……。」と理解せず、「中国の一部では……。」と理解された方がビジネス上の判断の精度が上昇すると思います。
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