春におすすめの菊の花茶
夏立つ日。
鮮やかな新緑は日ごとに青さを増して
深緑となるころとなりましたね。
菖蒲湯に浸かり、土用も明けて
新たな気持ちになります。
道を歩いているとジャスミンのお花が咲いている頃、
ジャスミンティーをいただくのも格別な美味しさが感じられます。
上質なジャスミンティーは、たくさんのジャスミンの花のつぼみを集め、
茶葉に香りを吸わせるという工程を3回以上、多いもので11回繰り返しているとのこと。
7回でも極上品になります。
この工程を「窨イン」と呼んでいます。
自然なお花の香りだけを吸収したジャスミンティーは、
本当にそこにジャスミンの花が咲いているかのようです。
殆どのジャスミンティーは、ベースが緑茶のものが多いと思います。
そこで大事なのは、茶葉の様子を区別すること。
柔らかい芽や葉の茶葉の場合は、日本茶のように湯の温度を下げて淹れる。
白毫と呼ばれる白い産毛に覆われている茶葉は、沸騰した熱い温度の湯で淹れる。
このことを気を付けるだけで、美味しくいただけることと思います。
ジャスミンティーの種類は、本当にたくさんありますが、
是非、ベースとなる茶葉の様子をご覧になり淹れてみてください。
因みに丸い形の工藝茶は、白毫に覆われている茶葉がメインとなりますので、
沸騰した湯を注ぐことできれいに広がり
お茶の味と中から出てくるお花を楽しめることと思います。