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小田原漂情

国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師

小田原漂情(おだわらひょうじょう) / 学習塾塾長

有限会社 言問学舎

コラム

なぜ秋に国語の力が伸びるのか?‐真の国語を教える言問学舎

2021年9月21日 公開 / 2021年9月26日更新

テーマ:国語

コラムカテゴリ:スクール・習い事

コラムキーワード: 国語 勉強法

 「なぜ秋に国語が伸びる?」ということを、昨日、9月20日実施の秋期入塾説明会/国語の相談会でお話ししました。と言っても、誰一人見たことも聞いたこともないような奇抜な話をしたわけではありません。一部、事前の告知物などにも書いておいた通り、「学問の当然の道理」とも言うべきことを、お話ししたまでです。

 今ひとつお断り致しますと、「秋に国語が伸びる」のは、私の約20年におよぶ塾での国語の指導経験、すなわち経験則から言えることであり、細かくデータを集めて分析した結果というようなものではありません。そもそも、秋の10月、11月に成績(偏差値など)が上がっていても、場合によっては春からの勉強が半年経って結果に結びついたこと、あるいは受験に向けて子どもが本気になったことなども原因として考えられ、数字だけでは判断できない要因が、たくさんあるのです。

 さて、そろそろ本題に入りましょう。国語がわかる、伸びる要因として一番大きいのは、勉強する人の「心が動く」ことです。といっても、詩や小説などの文学作品を読むことに限定されるわけではありません。みなさま、ご自身の、今までに読んだ本の中で、一番心に残っている、というよりも、記憶に残っている本のことを、考えてみて下さい。どんな本でもかまいません。

 おそらくその本を最初に手に取られた時、何かご自身の心、気持ちに響くものがあったはずです。そのようにして読みはじめた本は、たぶんよく理解でき、深いところまで読みとることができたのではないでしょうか。評論や、技術などに関する書物でも同様です。すなわち、学ぶ側、受け入れる側に、十分受け入れ準備が整っているものは、それだけ深いところまで理解がおよび、心もしくは記憶に残るものとなる確率が高いのです。そして、そのようにして書物を読む行為が、読解の力を大きく伸ばすことにつながるのは、間違いありません。

 また、何かに強く心ひかれるのは「感性」によるところが大きいと言えます。人が何かに関心を持ち、研究を深め、そこから何かを生み出す時(これも国語、文学などに限りません)、その入り口においても、学んでいる途中でも、さらに決定的な成果を得る段階にあっても、「感性」の働きが大きいことは、偉人の伝記などを読んでいても、折々行き当たる真理です。子どもたちの学びの現場にあっては、そうした局面を、いかに多く作り出すか、すなわち子どもたちの感性が何かをとらえる場面をどれだけ多く提供してあげられるかということが、国語の力、学ぶ力を大きく伸ばす決め手になるということが言えるのです。

 秋は感性がとぎすまされる季節です。だからこそ、昔から「読書の秋」、「学問の秋」、また「思索の秋」などと言われて来たのです。感性が何かをとらえること、それはすなわち心が動くことです。私どもの立場から言えば、子どもたちの「心を動かす」きっかけや材料が、秋にはたくさんあります。そして子どもたちの心の方も、秋ゆえに動きやすくなっており、何かをとらえるということを、しやすくなっているわけですから、こちらからの働きかけに対して、食いついてくれることも多くなります。

 もちろん、一人一人の子が、みずから「何かをとらえる」ことが大事なのですから、お仕着せの教材を与えるだけで、伸びるわけではありません。しかし、多くの子たちの感性に伝わりやすいことがらを、伝わりやすい形で差し出してあげることで、何かをとらえてくれる子が、それだけ多くあらわれることになります。その機会を提供し、反応のあった子どもたちをさらにぐいぐい引っ張ることで、国語の力、読解力を伸ばしてあげることのしやすい季節が、この秋という季節なのです。

 どんな勉強も、みずからやる気になってはじめて伸びるものだということも、よく言われます。経験のある方も多いことでしょう。それとほぼ同じこととも言えるのですが、秋だからこそ子どもたちが感じてくれる国語の材料を差し出して、読解力を伸ばしてあげ、さらに他の教科の学力アップにもつなげて行くのが、秋、すなわち2学期の醍醐味です。真の国語を教える言問学舎は、この秋、国語の力を伸ばしたい方々との新しい出会いを、心から願っております。いつでもメールまたは電話でお問い合わせ下さい。

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