収益物件に付随する契約

2021年1月21日公開 / 2021年2月26日更新

テーマ：不動産投資

コラムカテゴリ：住宅・建物

コラムキーワード：収益不動産、マンション管理、不動産相続手続き

収益物件の売買で土地建物の調査は通常行いますが付随する契約がある場合も多く、注意が必要です。
取引した後で忘れてたりすると面倒ですので確認しておいてください。

ガス設備の契約

重用事項説明でも、「ガスの敷地内配管等設備の所有権又は使用権が、所有者以外の第三者にある場合」という項目があります。
特にプロパンガスの場合、マンションの建築時などにガス会社と大家さんで契約がある場合があります。
ガスの設備についてはすべてガス会社が負担するかわりにガスの供給はその会社に何年かは任せるというものなどです。
配管設備を含め所有権がガス会社にある場合は、不動産売買が行われた場合もその契約が引き継がれるので確認が必要です。

敷地内に電力柱（NTT柱）がある場合

敷地内に徳島なら四国電力かNTTの電柱がある場合があります。
その場合電柱敷地料がもらえます。(1本1500円くらい）
これも電柱所有者と契約変更が必要です。四国電力への変更窓口
柱自体が電力会社のものとNTTのものと2種類あるのですが、電線と電話線、光ケーブルなどが1本の柱にある場合もあります。
写真の様に電柱番号が2個あるのですが、上部の記載が電柱の保有会社になります。(この場合は四国電力となります）

ケーブルTVの変更契約

ケーブルテレビの全体の契約はオーナー一括支払いとなるので契約変更が必要になります。
この場合、契約戸数、支払金額の確認も必要になります。

インターネット契約

入居者個別のネット契約については関係ありませんが、マンション全体でネット工事をオーナーで行っているものは少し注意が必要です。
ネットマンションを提供している会社の中には契約期間内に解約した場合、多額の違約金を請求してくる場合もあります。
オーナーチェンジの場合どういう条件で引き継がれるか確認しておいた方が良いと思います。
ネット契約と別にプロバイダ契約はあらためて必要になるケースもあります。
また、ケーブルテレビの代わりにインターネットを利用した光テレビを利用しているマンションもあります。

リース契約の場合

セコムなどと防犯カメラなどのリース契約をしている場合もあります。
リース契約にはマンションの玄関マット、宅配ボックスなどもある場合があります。

エレベーターの保守契約

エレベーターがある物件の場合は保守契約の内容も確認しておく方が良いと思います。
古い物件の場合部品の供給がなくなる場合もあります。

浄化槽管理・汲み取り

徳島の物件は浄化槽のものの方が多くあります。
浄化槽点検の管理会社への連絡、汲み取り清掃の依頼なども必要です。
点検会社と汲み取り会社が別になっている物件もあるので両方確認が必要です。

その他

これは収益物件でなく中古住宅などでも同じですが、水道の名義変更や電気使用の名義変更も届け出が必要になります。
収益物件の水道代については、「マンション一括の請求の場合」　「水道局による個別検針請求の場合」　「個別メーターは各部屋にあるが管理会社が検針請求している場合」などの種類があります。物件によって違いますので注意が必要です。（下水の場合も同様です。）
また、所有者変更届と請求先変更届は徳島市の場合、別の窓口になります。
電気の変更は収益物件では通路の電灯など共用部分となります。
物件によってはポンプ設備などの動力回路と電灯回路で別契約しているものもあります。