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割安な未公開物件情報ってホントにあるの?

2020年10月7日 公開 / 2021年2月26日更新

テーマ:不動産コラム

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 収益不動産空き家対策不動産相続 手続き

未公開物件ってホントにあるの?

中古戸建、マンションなどの売却物件を探していても希望とピッタリの物件が見つからない事があると思います。
そんな時にネットで「当社には、ホームページでは掲載していない未公開物件が多くあります」と記載している会社は多くあります。
100%ウソではないのですがそんなに良い物件で未公開なのは多くはありません。
(収益物件などでは未公開物件は普通にありますがまた後で説明いたします。)
実際には未公開物件は公開しても売れないような物件、問題があるので売れないような物件の場合がほとんどです。

メール会員でお得な情報を!

見たことある方も多いと思いますが、「未公開物件が多数あります会員になればメールで情報を!」というのは、「未公開物件=良い物件」でお得な情報を得られるという思い込みを利用したマーケティング戦略なのです。
不動産以外でも多くある集客手法ですね。
不動産会社側としては先に購入希望者のリストが作るのが目的となります。

囲い込みは違法行為

本来、本当に良い物件なら売主から売却依頼を受けたら広く公開する方が早く売却できます。
それをしないで未公開で何週間も専任または専属専任媒介などで行うことは違法行為となります。
通常は売り物件の媒介依頼を受けると不動産業界のデータベースであるREINS(レインズ)に登録しなければならないと宅地建物取引業法に定められています。
レインズに登録することで広く不動産業者の目に留まり他社でも希望のお客さんがいれば案内になります。
自社で買主を見つけたら仲介手数料が2倍になるので自社の利益だけを考える不動産業者の場合、他社にお客さんがいてもわざと案内させない、又は購入希望者が先にいると嘘をついたりすることもあります。このような行為を「囲い込み」といいます。



未公開物件はそもそも割安なの?

中古マンションなどでは上記の方法では購入希望のお客さんが待っていることも本当にあります。
但し先に案内してくれる物件は割高なものかもしれません。
そのマンション指定で購入したいお客様=高くても買ってくれるお客様と不動産会社の営業マンは判断します。
また割安な物件だとわざわざ未公開にしないでもすぐに売れますし、極端に安いと判断すれば不動産業者が買取って再販します。

信頼できそうな営業マンに任せた方が結局お得

直ぐに割安な物件か判断できる知識のある方じゃないと実際は「未公開物件=お得情報」かどうかはわからないと思います。
特に一般的な中古住宅・中古マンションでは極端に割安な物件は何らかの問題があると思っていた方が良いでしょう。
いい物件は自分で探すよりも、いい不動産会社や営業マンをまずは探して任せてください。
信頼できるプロに任せておいた方が結局お得になる可能性が高いでしょう。

収益物件の未公開物件については次回のコラムで。

この記事を書いたプロ

藤本忠昭

物件の価値を高める不動産のプロ

藤本忠昭(エフステージ株式会社)

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