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不動産業者の物件囲い込み

2015年7月24日 公開 / 2021年2月26日更新

テーマ:不動産コラム

コラムカテゴリ:住宅・建物

不動産を売却するという依頼を受け専任媒介もしくは専属専任媒介契約を
結ぶと、徳島の場合、西日本レインズへの物件情報の登録が義務付けられます。

「レインズ」とは「指定流通機構」が運営する不動産物件情報交換のためのコンピュータ・ネットワーク・システムです。
簡単にいえば、不動産売買物件の情報をリアルタイムで検索できる不動産業者専用の検索サイトです。

悪質な不動産会社は、専任媒介もしくは専属専任媒介契約を結びながら、物件情報を掲載しないものです。

何故かと言えば、自社で売主も買主も仲介すると手数料が両方からもらえるからです。

このように折角売却を依頼しても、情報をレインズに登録して広く宣伝しないことを、

「物件情報の囲い込み」といいます。




また、お客さんがネットに掲載されている物件を売れているかと不動産業者に問合せをしたら、

「まだ、大丈夫です。あります。」
という返答。

しかしながら、私たち不動産業者が売主専任仲介業者に物件確認問合せをしたら必ず、

「その物件はもう契約になりそうです、案内が数件もうあります。」

と案内しても無駄だと言うような返答をする業者もいます。

これも物件情報の囲い込みの可能性が非常に高いと思います。

しかしながら事実かどうか証明するのは難しいんですね。
(かなりグレーですが。)
大手でも平気でこのようなことをやっている業者もあるような気がします。


宅地建物取引主任者は2015年4月1日「宅地建物取引士」に名称変更されたのですが、
いまだにこのようなことを平気で行なっている業者がいるかもしれない現状です。

他の士業といえば、司法書士、弁護士などでこのような背任行為を行えば非常に厳しい処分をされます。

真面目に仕事をしている不動産業者の方も多いので、このような行為をしたものは
免許取り消し処分など、厳しく行えば悪い業者は排除されて良いと思うのですが・・・

すでに宅地建物取引主任者の資格を持っている人は、申請したら「士」免許に免許証を
交換してくれるそうです。
免許の更新まであと2年なので私はその時で良いですね~

この記事を書いたプロ

藤本忠昭

物件の価値を高める不動産のプロ

藤本忠昭(エフステージ株式会社)

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