咳のチェックリスト〜漢方薬で良くなった症例
漢方薬には、「証」というものがあります。証とは、どんな症状があって、その症状ではどういった漢方薬を使うのか決める材料です。人それぞれ違った症状を持っていれば、使う漢方薬も違います。鍵と鍵穴のようにぴったり合うと漢方薬はよく効きます。
同じ冷えからくる症状でも、冷える場所によって症状が違います。チェックリストであなたの冷えは何タイプかチェックしてみてください。それが分かれば使う漢方薬も見えてきます。気になることがありましたら、薬剤師にご相談ください。
・最近疲れやすい
・食欲があまりなくなってきた
・手足がひどく冷える
・手足にしもやけがよくできる
・気持ちが落ち込みやすい
・冷房の風が苦手
「お腹冷えタイプ」もしかして頭痛がありませんか?
・貧血ぎみ、貧血だと言われたことがある。
・フラフラするめまいがある
・肩が凝りやすい
・お腹がよく痛む
・腰や手足が冷えやすい
・動悸がたまにある
「貧血冷えタイプ」このタイプで生理の悩みがある方は、ご相談ください。
・トイレによく行く
・フラフラしためまいがある
・腰が重たく感じる
・特に腰が冷えやすい
・尿の色が薄いような気がする
・膀胱炎になったことがある
「足腰冷えタイプ」坐骨神経痛などの痛みが気になりませんか?.
お腹冷えタイプ
当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)
まずーい漢方 「呉茱萸(ごしゅゆ)」の働き
https://mbp-japan.com/shizuoka/mutsugoro/column/2219671/
葵使~フタバアオイとウスバサイシン
https://mbp-japan.com/shizuoka/mutsugoro/column/5115871/
坐骨神経痛と漢方薬(40歳女性:身長154cm体重44kg)
1年前より、左の腰から下が痛むようになり、しびれを感じることもあるという。病院でブロック注射を打つと、一時は良いがすぐに元に戻る。最近、痛みがひどくなっており、漢方を試してみようと来局された。
体質は、冷え性で胃腸がやや弱く、冷えると軟便になりやすい。仕事で、立ちっぱなしや前かがみになりやすいという。肩こりあり。腰痛は、冬になると悪化するという。コーヒー日に3杯。甘い物を好む。
漢方薬の当帰四逆加呉茱茰生姜湯を処方。飲み始めて2週間で腰痛が和らぎ始め、1ヵ月後にはほぼ痛みはなくなってきた。その後は、3ヶ月ほど飲んで完治し、痛みが出始めると、すぐに漢方薬を飲めばよくなるという。
漢方では、単に痛みを止めるのではなく、身体を温め、血の流れを改善していくことで硬くなった筋肉を和らげ、痛みを治す。コーヒーや甘い物は身体を冷やすため、コーヒーは日に1杯にしてもらい、甘い物もできるだけ減らすようにお伝えした。