古代中国における食医の役割とは?
瘀(お)血(けつ)の見つけ方
病は、始まりが肝心です。健康診断のように早い段階で見つけることができれば、悪化しなくて済むからです。この怖い瘀血を見つけるには、どうしたら良いのでしょうか。血の流れがとどこおると、目のまわりにくまが出来たり、皮膚はガサガサし、しみが出来たり、唇や歯ぐきが黒ずみ、舌の裏側には静脈の怒張が見られるようになり、イライラ、疲れ、頭痛、肩こり、のぼせ、冷えなどの症状がではじめます。また、へドロは下腹部に溜まりやすく、おへその周りの特定の場所を腹底に向かって、指で押すと、上下または左右にピーンとひびくような圧痛を覚えます。これを東洋医学では「瘀血の圧痛点」と呼びます。そして、最新の機械では、顕微鏡を使って薬指の爪の生え際の毛細血管を見ることができるようになりました。この細い血管の血流が悪いと瘀血が始まりつつあると考えられます。
ゴースト血管
ゴースト血管とは、細い血管の休眠化を言っています。大阪大学の高倉先生によりますと、ゴースト血管はアルツハイマー、冷え性、肝臓、腎臓、むくみ、しわ、骨粗鬆症の原因にもなると言うのです。原因を作っている要素は、運動不足、糖分過多、高年期。それでは、実際に爪の先の血管を見てみる事にいたしましょう。まずはじめの画像は測定する場所で、左薬指の爪の生え際を観察します。特殊な顕微鏡で見るとそこには毛細血管の折り返しの部分があります。尖りの山が7本見えるのがそれです。毛細血管の本数が多く、長い。左右の太さの比率が1:3位で、血液の流れが速く、同じ長さ、高さ、同じ配列であることが、良い流れと考えられています。
食生活 や 生活習慣 のバランスが崩れてくると 毛細血管の 形 ・ 太さ ・ 流速 に変化が出てきます。(1~3ヶ月位で変化)ビジュアルとして観察できるので強烈なインパクトですよね。背景の濁りは老廃物が蓄積している事が考えられます。疲れや睡眠不足により変化があります。(1週間位で変化) 真皮乳頭(基底層)が無い状態では新陳代謝の低下やむくみが考えられます。
また、上の図のように尖り山が変形する場合があります。高脂血症のように血液の質が悪い場合は、すべての微小循環が変形になることがあります。食事の改善と運動が必要です。また、アレルギー体質の形は小さな山になってしまいます。そしてそれが過度に進むと、血流が悪くなり血管自体が消えてきます。これがゴースト血管です。ただ心配しないでください。早く気付き食事、休養、運動を心掛ければ4週間ぐらいで血管は戻ってきます。これからの時期は、暑い日が多くなってきます。甘く冷たい飲料水やアイスクリームは、からだを冷やすだけでなく瘀血の原因になります。
この度、むつごろう薬局静岡店では、この血流を観察する機械を導入致しました。漢方相談の時にチェックします。データを保存することができるので漢方薬を飲んで改善していく様子が、目で確認しやすくなりました。健康のために、瘀血を早く見つけて改善して行きましょう。