漢方薬でよくなった症例11~15
口臭と漢方薬
口臭の原因は、虫歯や歯肉炎などの口の病気、胃腸の病気、肺の病気、糖尿病、ノイローゼなど人により様々です。漢方では、その人の体質によって薬を使い分けていきます。例えば、胃腸炎があって、舌に白い苔がある人には甘草瀉心湯(かんぞうしゃしんとう)を使用したり、精神的なものが強い場合は加味逍遥散(かみしょうようさん)を使用したりします。
①口臭と漢方薬(55歳男性)
3年前から口臭が気になり、昨年歯医者にて歯の治療をし良くなっても口臭だけが治らない。口臭は胃腸からも来るので、内科にて見て頂くも問題ない。精神的なものかと心配になり、漢方相談に来られた。
元々、緊張しやすいことや思い悩む性格はあるが、歯周病と歯槽膿漏があり、まずその治療を考えて。自家製の漢方薬を服用していただいた。甘いものを控えて頂きながら二週間、口臭が減ってきた。一ヶ月を過ぎるころには家族の方からも、気にならないと言われ本人も大変喜んでいる。
②原因不明の歯痛と漢方薬(65歳の女性)
半年前より、左の奥歯に痛みを感じるようになり、歯医者で診てもらったが特に虫歯や歯槽膿漏はなく、噛み合わせを治してもらったようですが痛みは変わらなかったといいます。その後、病院で検査を受けたようですが特に異常がなく、三叉神経痛ではないかとテグレトールという薬も飲んでみたようですが痛みは変わらなかったといいます。
自家製の漢方薬を調合。飲み始めて2週間後、痛みがやわらいでいるといいます。その後も継続し、約半年間の服用で痛みは出なくなりました。
③歯根嚢胞と漢方薬(52歳の男性)
1年前より、奥歯が痛み、浮いたようになったり、膿が出るようになったといいます。病院でレントゲンを撮ったら歯根嚢胞があるといわれ、抗生物質を使うと一時的には良くなるようですが、すぐに再発し、手術を勧められたといいます。できれば手術を避けたいと漢方のご相談に見えられました。
漢方薬の煎じ薬を調合。飲み始めて1か月後、歯の痛みと浮いたような感じが少し良くなっているといいます。さらに2か月がたつと、痛みや浮いた感じがなくなってきたといいます。その後、病院で診てもらうと、嚢胞は小さくなっているとのことでした。その後も漢方薬を服用されていますが、嚢胞は大きくならず、痛みや浮いた感じも起こっていないといいます。
④歯周病と漢方薬(75歳の糖尿病の男性)
持病に糖尿病があり、2年前くらいから歯周病を頻繁に繰り返すようになったといいます。
Hb A1Cは7.3%で病院からの飲み薬を服用されています。歯周病は、歯ぐきの痛み、腫れがあり、出血することもあります。2種類の漢方薬を調合しました。1ヵ月後、歯の痛み、腫れが和らいできたといいます。さらに3ヶ月がたち、血液検査を行なうと、HbA1Cは6.7%に下がっていたといいます。歯周病のほうは、痛み、腫れは共になくなり、その後も漢方薬を継続されていますが、再発は見られていません。
⑤歯槽膿漏と漢方薬(43歳男性)
1年前より、歯ぐきの腫れ、痛み、出血があるという。身長170cm体重79kgとやや太り気味で、甘い物を良く食べるという。また、仕事でのストレスを感じやすいのか、夜の眠りは浅いほうだという。アレルギー性鼻炎、蓄膿症あり。
2種類の漢方薬を処方。飲み始めて1ヵ月後、歯ぐきの腫れがおさまり、出血は半減。さらに1ヵ月後、腫れ、痛み、出血もなくなる。その後約半年間服用で完治し、蓄膿症の調子も良いという。
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