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谷津吉美

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谷津吉美(やつよしみ) / 薬剤師

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コラム

漢方薬でよくなった症例11~15

2015年1月7日 公開 / 2023年9月27日更新

テーマ:漢方薬で良くなった症例

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: 漢方薬 効果

15三叉神経痛と漢方薬

61歳の男性。4~5年前より三叉神経痛を発症し、病院の薬を飲んでいたら痛みは治まっていたようですが、2か月前より痛みがひどくなったといいます。
体質は、少し肥満気味で汗っかき、口渇、むくみがあります。また、痛みは天気の悪い日にひどくなるといいます。
漢方では、このような体質を水毒(すいどく)と考え、水毒を改善する漢方薬の五苓散を調合。飲み始めて2週間後、痛みが半減したといいます。その後も漢方薬を継続し、3か月間の服用で痛みはなくなりました。

14指関節のこわばりと漢方薬

68歳の女性。数年前より、右手の中指と薬指が曲がらなくなり、悩んでいるといいます。病院では、脳MRIや血液検査に問題がなく、後は手術するしかないといわれて、漢方で治せないかとご相談に見えられました。
体質は、手足の冷え、神経質、不眠、肩こりがあります。また、不安感やイライラしやすいといいます。
漢方薬の抑肝散加陳皮半夏と芍薬甘草湯を調合。飲み始めて1か月後、指の動きが少し良くなっているといいます。そのまま漢方薬を服用し、約1年の服用で元のように動くようになりました。

13メニエール病と漢方薬

61歳の女性。1年前位に耳鳴り、ぐるぐる回るめまいに襲われて、メニエール病と診断された。病院の治療で一時的には回復したものの、軽いめまいや耳鳴りは残っているといい、最近またひどい回転性のめまいに襲われたため、漢方薬で体質改善をしたいとご相談に見えられました。
体質は、やや神経質で、3年前まで、親の介護などのストレスがたまっていたといいます。肩こり、背中の張りがあり、夜の寝つきが悪く、精神安定剤を服用しているといいます。
漢方薬の小柴胡湯と苓桂朮甘湯を調合。飲み始めて1か月後、ふらつきや耳鳴りが軽減し、よく眠れるといいます。そのまま漢方薬を継続して服用。1年が経過しますが、耳鳴りは改善し、めまいは起きていないといいます。

12掌蹠膿疱症と漢方薬(51歳女性)

51歳の女性。2年前より手のひら、足の裏に膿胞ができ始めたといいます。病院で掌蹠膿疱症と診断され、ステロイド剤を付けていたようですが改善されず、漢方のご相談に見えられました。
体質は、身長155㎝体重60㎏とやや太めで、喫煙歴がありますが、現在は止めています。患部は赤く、手足は暖かく、皮がごわごわとむけています。生理は順調にあったようですが、昨年より来ていないといいます。
漢方薬の大柴胡湯(煎じ薬)を調合。自家製軟膏の紫雲膏も付けてもらいました。1か月後、飲み始めてすぐに、ひどく膿胞が出たようですがその後軽減し、皮がぼろぼろとむけているといいます。さらに1か月後、新しい膿胞はポツリポツリとしかできていません。その後3か月、新しい膿胞はできなくなったといいます。その後も漢方薬を継続し、約1年、肌はすっかりと元のきれいな状態に戻りました。

11慢性中耳炎と漢方薬

30歳の男性。3年前より右の耳がふさがるようになり、病院で中耳炎と診断された。抗生物質を飲むとよくなるが、しばらくすると再発するといいます。また、副鼻腔炎もあり、鼻も詰まりやすいとのこと。
体質は、神経質で良く悩み、手のひら足の裏によく汗をかきます。食事は大食で、お腹はよく張ります。また、吹き出物やおできもできやすいといいます。
漢方薬の荊芥連翹湯(煎じ薬)を調合。飲み始めて3か月後、耳のつまりや鼻づまりが減ってきたといいます。また、吹き出物も減ってきたといいます。そのまま漢方薬を継続すること1年、耳のつまり、鼻づまりもなくなり、再発しなくなったといいます。

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