おとそ は漢方薬なの?
永瀬廉さん主演のNHKの「わげもん~長崎通訳異聞~」をご覧になっている方もいらっしゃると思います。テレビを録画して観るのもいいですが、NHKプラスでパソコンで観ています。時間がない方は速度変更もできますし、検索すると関連する番組も出てきてとても参考になるので便利です。
わげもんは江戸時代、出島がある長崎が舞台です。わげもんというのは通訳者のことです。第1話では、小池徹平さん演じる通詞の森山栄之助(実在)が、捕鯨船の乗組員だったラナルド・マクドナルド(実在)から英語を教わっていました。
第2話では、オランダから砂糖を輸入していて、砂糖がとても高価だった様子が分かりました。第3話では20年前にあった出島の商館の医官だったシーボルトが起こしたシーボルト事件のことも描かれていました。検索したところ、シーボルトも、森山栄之助を高く評価していたそうですが、国外追放されて30年後に再来日した後のようです。
漢方とは、明治以降に蘭方(オランダ医学)に対して呼ばれた名称です。「漢」の文字は、中国文化が最高に花開いた漢の年号からとり、「方」は処方という意味です。約1500年の間に中国医学を日本化し、日本人に適する医学を作り上げました。中国医学に基づいて日本で成立した伝統医学が漢方なのです。蘭方とは、江戸時代、(シーボルトはドイツ出身ですが)オランダ人に伝えられた西洋医学です。
過去のコラムもご覧ください。
東洋医学とはなんでしょう https://mbp-japan.com/shizuoka/mutsugoro/column/2217864/
漢方の世界へ https://mbp-japan.com/shizuoka/mutsugoro/column/5019542/
世界に認められた日本の医術 2017-3-8 https://mbp-japan.com/shizuoka/mutsugoro/column/2215878/
賀川玄悦「産論」は、シーボルトによってヨーロッパへ紹介されたほど高い評価を得ている書物
シーボルトについては長崎市役所のシーボルトの生涯(しょうがい)がとても参考になります。