気を病む原因はどこに
元気、気力、気合い、気性・・気は身体活動の根元で、すごい働きがあり体中をめぐっていますが、形はありません。
親からいただいた先天の気と空気、食物から取り入れた後天の気が合わさって、血と水を従えて身体内を循環して命を養っています。大きく胸を張って、体を動かして酸素を充分にとり入れ、食物も飲み物も血・水の循環を妨げないように上手に摂取すれば健康は保たれ、快適な生活が約束されると云うものです。
その順行している気が何かのはずみで、上の方につきあがって下にめぐらなくなると頭痛、目まい、動悸が始まり、足は冷たくなります。この頭熱足寒の状態は病気の前兆です。また臍のあたりから激しい動悸が起こって胸のあたりにつきあげ気が狂いそうな発作を、漢方では奔豚(ほんとん)と呼びますが、重症に見えても治し易い病気です。これら気の上衝には桂皮(シナモン)の入ったお薬がよく応じます。
のどのあたりに何かがへばりついていて呑んでも吐いてもとれずとてもつらいと訴える方が多くいます。これは気が欝滞している症状で、動悸や不安感もつきまといます。しその葉やみかんの皮などの香り高いものを用いて気の発散を計りますが、こころの持ち方が何よりも大切です。
半夏厚朴湯―のどのつかえ、気分のふさがり、不安感。
橘皮枳実生姜湯―胸の奥のふさがり、咳
牛黄―スッキリ効かせる気持ちの応援団
体内を循環する赤い液体「血」―瘀血(おけつ)https://mbp-japan.com/shizuoka/mutsugoro/column/2218136/
身体を潤ほす白い液体、水―水毒 https://mbp-japan.com/shizuoka/mutsugoro/column/2218154/