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谷津吉美

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谷津吉美(やつよしみ) / 薬剤師

有限会社むつごろう薬局

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コラム

身体を潤ほす白い液体、水―水毒

2017年11月1日 公開 / 2022年2月1日更新

テーマ:漢方・健康の保ち方 ― 気・血・水の循環

コラムカテゴリ:医療・病院



 人体の1/3以上を占めると言われる水が、貯まるべきでない所にたまると病の因となります。目、皮膚、胃、心、肝、腎、関節と、ところを選びません。偏在する体液は水毒と呼ばれ、怪病は水を攻めろとも言われています。
水毒が外から見えるのはむくみだけで、めまい、耳鳴り、喘、咳、関節痛、神経痛、口渇、動悸、下痢、腹鳴、便秘、多尿、涙、ひどい汗もみな水毒です。また胃のあたりを叩いてバシャバシャと音のする振水音も明らかな水毒の症状です。
冷暖房のきいた部屋に安住して、汗はかかず、運動はせず、飲物、果物はとり放題の生活では水毒が生じない筈はありません。加えてストレスも水毒貯留に拍車をかけています。
水毒をためないコツは、温かい食物、飲物を心掛けて汗ばむこと。動いて、歩いて、働いて汗をかくこと、そして深い呼吸とゆったりとした気の持ち方です。
五苓散―汗出て、口渇、尿不利
苓桂朮甘湯―立ちくらみ、尿不利、のぼせ
真武湯―冷え、水っぽさ、めまい感、尿不利

呉茱萸湯―手足冷え、胃弱く、嘔吐、頭痛
茯苓飲―胃アトニー、嘔、嘔吐、食不振
六君子湯―胃弱、食進まず
茯苓沢瀉湯―嘔吐、渇、めまい、頭痛、訴えが多い

越婢加朮湯―むくみ、渇、尿不利
防巳黄耆湯―汗かき、水肥り、がま腹、尿不利

「生命活動を引っ張る気―病気」https://mbp-japan.com/shizuoka/mutsugoro/column/2218052/
体内を循環する赤い液体「血」―瘀血(おけつ)https://mbp-japan.com/shizuoka/mutsugoro/column/2218136/

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