徳川家康公の健康法
どうやら、いつも同じところでつまずくと、自分の弱いところが分かってきました。柔道でも同じタイミングで刈られてしまいます。分かったつもりが次の瞬間倒されてしまう、なかなか癖は直りませんね。漢方診断でも病む場所(弱点)を探します。例えばこれからの時期、多くなるご相談のひとつが「痛み」。西洋医学では、痛みを止める薬を使うのですが、漢方医学では、「湿(湿気)の病」と考えて余分な水を除き、痛みの体質を改善します。上下、表裏、滞っている場所を探していきます。例えばめまいがあれば上部に、足腰が痛めば下部に、むくみがひどければ表部に、冷えて下痢すれば裏部に原因が在ると判断し、その部位に働く生薬を組み合わせて作ります。「彼を知りて、己を知れば百戦して殆からず」中国の戦術書にも出てきます。自分の弱点を知って、余分な水分を溜めないように、甘いものを避ける、体を動かし汗をだす、など養生を心がけることも大切です。また、体調が悪い時も良い時も無理をせず落ち着いて生活していくことも大切です。