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谷津吉美プロは静岡新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

刺さない鍼

谷津吉美

谷津吉美

テーマ:秘伝のツボ (東洋の知恵)




鍉鍼(ていしん)という刺さない鍼の講習会に行ってきました。治療の初め、頭治療というものをします。『百会(ひゃくえ)』=『鳩尾(きゅうび)』と『百会』=『長強(ちょうきょう)』にいう組み合わせを使います。『百会』は頭頂部のほぼ中央にあるツボで、からだの働きに関係するもろもろの道すじが、一堂に集まり会する場所です。『鳩尾』は肋骨が合わさったところにある小さな骨(剣状突起)の少し下にあります。『長強』は尾骨の先端にあるツボです。頭治療で体の正中を走っている、任脈と督脈の流れがよくなり、残りの12経絡の流れもよくなります。先生は最近ではマドラーと指でも効果があるということで、患者さんにセルフケアを教えていらっしゃいます。押して痛いところをチェックしてからだと効果が分かりやすいです。椅子に座り、『百会』に中指・『鳩尾』にマドラーを当てます。次に『百会』に中指・『長強』にマドラーを当てます。そして圧痛点に陶器灸をしたり、マドラーで押したりします。
普段から体の軸を整えることが大切なようです。それには以前気功で習った『引体令柔(いんたいれいじゅう)十三式』という筋肉や関節を伸ばし、体を柔軟にするストレッチが効果的なのでご紹介します。それぞれの式の読み方が分からなくてすみません。実際には音楽に合わせてやります。ストトレッチなのでゆっくりやってください。YouTubeで引體令柔十三式を見ることができます。実際に映像を見たほうが分かりやすいですね。手持ちの資料と字が違うものもあります。
【第一式 托掌観天勢】
 力を抜いた気をつけの姿勢(爪先は開かない)からおなかの前で両手を組み、掌を返しながら頭の上にして、腕をまっ直ぐに伸ばす。手を見るように天を仰ぐ。
【第二式 左右傾身勢】
  手を組んだまま、左右に上半身をできるだけ傾ける。
【第三式 托天旋転勢】
  足は動かさず、上半身を左右に回転させる。
【第四式 舒胸仰体勢】
  上半身を後ろに反らせる。腕は真っ直ぐ伸ばしたまま、地面に対して垂直に。
【第五式 躬身吊尾勢】
  脚を伸ばしたまま、上半身を前に倒す。手の平が地面に近づけるようにし、前を見る。
【第六式 吊尾左旋勢】
  手の平を左の踵の方に移動させる(地面に対して平行に移動)
【第七式 吊尾右旋勢】
  同じく右に移動させる。
【第八式 躬身吊尾勢】
  右に移動した手を正面に戻す。第五式と同じ形になる。
【第九式 白猿縮身勢】
  膝を曲げておしりを踵に近づける。両膝はつけたまま。手を地面につける。頭は下げずに前を見る。
【第十式 挺膝吊尾勢】
  手は下についたまま、膝を伸ばす。頭は下げず前を見る。
【第十一式 蜻蛉抱柱勢】
  脚を伸ばしたまま、手を開いていき、足首を持つ。中指で『太谿(たいけい)』、親指は『崑崙(こんろん)』を押さえる(アキレス腱をつまむような感じになる)。上半身を脚に近づける。
【第十二式 直体站立勢】
  『三陰交(さんいんこう』『血海(けっかい)』を押しながら立ち上がる。
【第十三式 展趐調息勢】
  息を吸いながら手を肩の高さまで上げ、下げる(羽ばたくように)。息を吐きながら戻す。三回繰り返す。

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谷津吉美
専門家

谷津吉美(薬剤師)

有限会社むつごろう薬局

漢方医学を専門に23年。不妊症をはじめ各種女性の悩み・アレルギー・皮膚病・自律神経失調症などの症状に、深い知識で丁寧に対応。また静岡県立高校の進路指導講演会や不妊専門雑誌などで漢方薬を広めています。

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