【引き算コーチング】答えが見つからないときは、別の人になって考えてみる
こんにちは、
サポートコーチ出雲の山根浩二です。
以前、
意識を向けたところが大きくなる、
という話を書きました。
自分が何に意識を向けているかによって、
見えてくるものが変わってくる。
そして、見えてくるものが変われば、
行動も変わってくる。
今回は、その続きのような話です。
意識を向けたところが
大きくなるとしても、
そこに意識を向け続けていなければ、
どうなるのでしょうか?
例えば、
あなたが富士山の頂上に
立ちたいと思っているとします。
目標は明確です。
富士山の頂上に立つ。
では、
そこに向かって歩き始めたとしましょう。
ところが、
途中で道端に気になるものを見つけたり、
別の人から声をかけられたり、
ちょっと寄り道をしたくなったりする。
そうこうしているうちに、
いつの間にか違う方向へ歩いている。
これでは、
どれだけ一生懸命に歩いたとしても、
富士山の頂上にはたどり着けませんよね。
当たり前の話です。
でも、これに似たことが、
日々の仕事の中でも
起きているのではないでしょうか?
例えば、10年先も安定して
経営できる会社の基盤をつくりたい。
そんな目標を持っている経営者がいるとします。
そのために、
新しいお客様とのつながりをつくったり、
将来の売上につながる商品やサービスを考えたり、
社員が自分で判断して
仕事を進められる仕組みをつくったり。
やるべきことはいろいろあります。
ところが、毎日の仕事が始まると、
会議の資料を作らなければいけない。
社員が思うように動いてくれない。
取引先から急な連絡が入る。
お客様からの問い合わせに対応しなければならない。
もちろん、どれも大切な仕事です。
放っておくわけにもいきません。
そうして目の前の仕事に対応しているうちに、
一日が終わってしまう。
気がつけば、
今日も将来のためにやろうと
思っていたことができなかった。
そんな経験はないでしょうか?
そして、また明日も同じような一日が始まる。
これが何日も、何か月も続いていくとしたら。
10年先も安定して経営できる会社を
つくりたいと思っているのに、
そこに向かうための行動がほとんどできていない。
目標を持っていることと、
目標に向かって進んでいることは、
必ずしも同じではないのですね。
もちろん、
目の前の仕事をすることが悪いわけではありません。
会社を経営していれば、
予定していなかったことも起きますし、
すぐに対応しなければいけない問題もあります。
ただ、
目の前の仕事に意識を奪われ続けていると、
本来向かいたかった方向を
忘れてしまうことがあります。
富士山の頂上を目指しているつもりでも、
違う方向へ歩いている。
それも、本人は一生懸命に歩いているわけです。
ここが、ちょっと難しいところだと思います。
一生懸命に働いているのに、
思うような結果につながらない。
忙しいのに、
会社がよくなっている実感がない。
そんなときは、
仕事の量や努力の問題だけではなく、
自分がどこに向かっているのかを、
あらためて確認してみてもいいのかもしれません。
では、どうすればいいのでしょうか?
私は、
目標を忘れないための仕組みをつくることが、
一つの方法だと思っています。
というのも、人間は忘れるものだからです。
どれだけ大切な目標であっても、
毎日の仕事に追われていれば、
意識から離れてしまうことがあります。
最初に目標を決めたときには、
あれもやろう、
これもやろうと思っていたのに、
いつの間にか目の前のことだけで
精いっぱいになってしまう。
私自身も、いつもできているわけではありません。
だからこそ、
気合いや意志の力だけに頼らないほうが
いいのではないかと思うのです。
例えば、
自分が本当に実現したい目標を紙に書いて、
毎日目に入るところに貼っておく。
机の前でもいいですし、
毎朝仕事を始める場所でもいいでしょう。
スマートフォンの待ち受けにしても
いいかもしれません。
大切なのは、
目標を一度決めて終わりにするのではなく、
何度も思い出せるようにしておくことです。
そして、仕事を始める前に、少しだけ考えてみる。
「今日やろうとしていることは、
自分が目指している未来につながっているだろうか?」
もちろん、
すべての仕事が
直接つながっている必要はありません。
目の前の問題を解決することが、
結果として将来のためになることもあります。
ただ、
もし毎日が目の前の対応だけで
終わっているのなら、
未来につながる行動を
少しだけでも予定に入れてみる。
新しいお客様につながる連絡を一本入れる。
将来のための仕組みづくりに15分だけ時間を使う。
社員に任せられる仕事がないか考えてみる。
小さなことでも、昨日とは違う一歩になります。
そうした行動を積み重ねていけば、
少しずつ目的地に
近づいていけるのではないでしょうか?
また、目標に意識を向け続けていると、
今まで気づかなかった情報や、
人との出会い、
別のやり方が目に入ってくることもあります。
同じ景色を見ていても、
何を探しているかによって、
気づくものが違ってくるのかもしれません。
だから、
目標を忘れないことは、
ただ自分を奮い立たせるためだけではないのです。
目標に近づくための情報や選択肢に気づくためにも、
意識を向け続けることが大切なのだと思います。
さて、
あなたは今、どこに向かって歩いているでしょうか?
毎日忙しく働いているとして、
その先には、
あなたが本当に実現したい未来があるでしょうか?
もし、目指している場所があるのなら。
今日一日を始める前に、
その目的地を思い出してみてはいかがでしょうか。
そして、今日できる小さな一歩を考えてみる。
富士山の頂上に一日でたどり着く必要はありません。
ただ、目指す方向を忘れずに、一歩ずつ進んでいく。
その積み重ねが、
いつか大きな違いになってくるのではないでしょうか?


