【引き算コーチング】今月を乗り切ることと、10年先を考えること。今、どこに意識を向けていますか?

山根浩二

山根浩二

テーマ:引き算コーチング

こんにちは、
サポートコーチ出雲の山根浩二です。

以前のコラムでは、
意識を向けたものが、
自分の中で大きくなるという話を書きました。

今回は、その続きのような話です。

どこに意識を向けるかによって、
見えてくるものが変わる。
そして、見えてくるものが変わると、
日々の行動も変わってくる。

そんなことについて考えてみたいと思います。

例えば、会社の資金繰りが厳しくなり、
今月末のお金が足りなくなりそうだとします。

このままでは会社が続けられないかもしれない。

そうなれば、
まずは何とか今月を乗り切らなければいけません。

・どうやって売上をつくるか。
・どこからお金を用意するか。
・何をすれば、今月末を乗り越えられるのか。

当然、そこに意識が向きますよね。

そして、何とか今月を乗り切ることができた。

よかった、ひと安心です。

ただ、ここで少し考えてみたいのです。

今月を乗り切ることができたとして、
来月も同じように乗り切れるでしょうか。

今月を乗り切ることだけに
意識が向いていたら、
来月の売上につながる
種まきができていないかもしれません。

今月の仕事を
何とかこなすことに精いっぱいで、
来月のお客様をつくることや、
少し先の仕事につながる人との
関係づくりに手が回っていない。

そして、来月になったら、
また同じように資金繰りに追われる。

もちろん、
目の前の危機を乗り切ることは大切です。

今月を乗り切らなければ、
来月も何もありませんからね。

ただ、今月を乗り切ることと、
来月以降の準備をすること。

この二つは、
どちらか一方だけを選ぶものではないのだと思います。

目の前の問題に対応しながら、
少し先の未来にも意識を向けておく。

言葉にすると簡単ですが、
実際にやろうとすると、
なかなか難しいものです。

目の前の問題が大きければ大きいほど、
どうしてもそこに意識が集中してしまいますから。

では、
もう少し先の未来に目を向けてみたら、
どうでしょうか?

例えば、
10年先も安定して経営ができていて、
社員も取引先もお客様も、
それぞれが喜んでいる。

経営者自身も、
毎月の資金繰りに追われるのではなく、
安心して仕事に取り組めている。

そして、
いつか次の世代に会社を引き継ぐときにも、
きちんと引き継げる状態になっている。

そんな会社をつくりたいとしたら。

今、何をする必要があるのでしょうか。

ここで、考えるための質問が変わってきます。

「今月、どうやってお金をつくろうか?」

という質問だけではなく、

「10年先も会社が安定して続いているためには、
 今、何をしておく必要があるのだろうか?」

という質問も生まれてきます。

質問が変われば、探すものも変わります。

今月の売上をつくる方法を探す一方で、
来月のお客様をつくる方法を考えるかもしれません。

今ある仕事をこなすだけでなく、
新しい商品やサービスを考えたり、
社員に仕事を任せられる仕組みを
つくったりすることに、目が向くかもしれません。

もちろん、すべてを一度にできるわけではありません。

私自身も、
いつもそんなふうに
先を見据えて行動できているかというと、
そうでもありません。

目の前のことに意識が向いて、
先のことを考える余裕がなくなることもあります。

だからこそ、
時々立ち止まって考えてみることが
必要なのだと思います。

以前、
何十代にもわたって事業を続けている家の方と
お会いしたことがあります。

その方にとって、
事業を続けていくことや、
次の世代に引き継いでいくことは、
ごく自然な前提のようでした。

それを聞いて、なるほどなと思ったのです。

今月、来月、あるいは来年を
どう乗り切るかというところに意識が向いている人と、
10年先、さらにその先まで事業を
つないでいくことを当たり前のように考えている人。

同じ経営者であっても、
見ている時間の幅が違えば、
日々の判断も変わってくるのかもしれません。

これは、どちらが正しいという話ではありません。

事業を始めたばかりの人と、
何代も続いてきた事業を受け継いでいる人では、
置かれている状況も違います。

まずは今を乗り切ることが
最優先という時期もあるでしょう。

ただ、もし10年先に実現したい姿があるのなら、
今の状態を、
それだけで判断しなくてもいいのではないでしょうか。

今はまだ、理想の状態とは程遠いかもしれません。

思うように売上が上がらない。
社員に仕事を任せられない。
新しい取り組みも、なかなか進まない。

そんな状態にいると、
つい「うちの会社はダメなのかもしれない」
と考えてしまうこともあるでしょう。

でも、
10年先の理想に向かって進んでいる途中だとしたら。

今は、まだその途中にいるだけなのかもしれません。

もちろん、
何もしなくても時間がたてば理想に近づく、
ということではありません。

未来につながる行動を、
今日、少しずつ積み重ねていく必要があります。

大きなことをする必要はないのかもしれません。

来月のお客様につながる連絡を一本入れる。
社員に任せられる仕事を一つ考える。
今まで後回しにしていた仕組みづくりに、少しだけ時間を使ってみる。

そんな小さな行動でも、
向かっている先が変われば、
その意味も変わってくるのではないでしょうか。

目の前の問題を解決することも大切です。

でも、それと同時に、
その先にどんな未来をつくりたいのかを考えてみる。

未来の姿から今日を見てみると、
今までとは違う行動が見えてくることがあります。

さて、あなたは今、どこに意識を向けていますか。

今月を乗り切ることだけでしょうか。

それとも、10年先に実現したい姿も、
頭の片隅に置いているでしょうか。

少し先の未来に意識を向けてみると、
今日やることが、
今までとは違って見えてくるかもしれません。

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山根浩二
専門家

山根浩二(ビジネスコーチ)

サポートコーチ出雲

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